天皇陛下の60年来のご学友が「皇室典範改正」へ重要提言「皇位継承において男系男子こそ伝統は誤解」

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天皇陛下と半世紀以上にわたり交流を続けるご学友は「愛子さまは天皇になるべき人」と断言する。いま、あえてそう語る理由に耳を傾けよう。

約60年来の学友が提言

愛子さまを天皇に据えれば国民の多くが納得し、皇室への敬愛は高まります。皇室が抱える諸問題を一掃できるのは愛子さましかいません。

私のように、幼少期から天皇陛下を間近で見続けた者が声を上げることで、「皇室典範」改正の議論を良い方向に進められたらと考えております。

こう語るのは、社会学研究者の小山泰生氏だ。天皇陛下のご学友で、学習院幼稚園の頃から現在まで約60年にわたり交流がある。

安定的な皇位継承をめぐり、国会では皇室典範の改正が取り沙汰されている。4月16日、自民党の麻生太郎副総裁は「死活的な課題だ」と強調し、今国会中に改正を実現する意向を示した。

現状、皇族数確保の策として2つの改正案が浮上している。一つは「女性皇族が結婚後も皇室に残るようにする」案。もう一つは「旧皇族の男系男子を皇族として養子に迎える」案だ。

だが、肝心な「女性天皇の可否」について踏み込んだ議論は行われていない。そこで小山氏は、自身の知見に基づいた皇室典範に関する提言を行いたいという。

「お妃探しの手伝い」をしたことも

まず、私と陛下の関係性について説明させてください。'64年4月に学習院幼稚園さくら組で、担任教諭から「みやちゃま」と紹介されたのが、陛下との最初の顔合わせです。「ちいさいくせに、足が速いヤツだな」というのが第一印象でした。父の仕事の都合で小学校時代は名古屋と湘南で過ごしたのですが、中学受験を経て、ふたたび学習院に戻り、陛下と再会しました。以降、現在に至るまで交流が続いています。

陛下がイギリス留学から帰国された時期に侍従から「宮さまが夜の街を見たいとのことなので、御供してくれませんか」と連絡がきました。そこで何度か都内の街をご案内したのです。これが縁で10年近く、お妃探しの手伝いをしたこともありました。

学生時代から毎年、正月の参内はずっと続いていました。天皇に即位されてからはお目にかかっていませんが、連絡は続けています。

そして、私の先祖は明治期の皇室と深く関わりがあります。高祖父である佐佐木高行は、明治政府の枢密院発足のメンバーとして枢密顧問官を務めていました。

枢密院とは、天皇臨席のもとで憲法の草案などを審議する「最高諮問機関」です。佐佐木は大日本帝国憲法と旧皇室典範の制定に携わり、政界を退いた後は明治天皇の直々の命により、大正天皇と昌子内親王、房子内親王の御養育主任を務めました。

佐佐木の子孫であり、陛下とも長いご縁のある私だからこそ、皇室典範について語る使命があると感じています。

「男系男子」は伝統ではない

現在国会で行われている皇室典範の改正は、国民の感覚からズレているのではないでしょうか。女性天皇の是非が本格的に問われていません。'24年4月の共同通信世論調査では「女性天皇容認」が9割の賛成を得ました。これは「愛子天皇」を想定した上での賛成であることは論を俟たない。

どうすれば「愛子天皇」への道が開かれるのか。現行の皇室典範第1条は〈皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する〉と定められています。私は「男子」という性別限定を外し、「皇位は、皇統に属する男系の子孫が、これを継承する」と改めることこそ伝統に即すると考えています。

政府や国会においては「男系男子こそが伝統だ」という前提で議論が進んでいますが、これは誤解です。明治以前の歴史において、女性天皇は決して否定されていません。「男系男子」とは明治期に決められた、わずか140年程度の「縛り」に過ぎないのです。

1888年5月14日、明治天皇も臨席した枢密院の審議において、「男系男子による皇位継承」という原則が明文化されました。このとき佐佐木らは「あえて男子と入れると伝統がそこなわれる」と猛反対しました。「欧州式に明確な文章にしてしまうと、後世の人たちが身動きできなくなってしまう。そこに様々なことを工夫できる余地を残しておかないと、皇室が滅びてしまう」と主張したのです。

ところが十分な議論がなされないまま、議長の伊藤博文が審議を強引に打ち切りました。その結果、いま皇位継承問題が起きているわけです。

議事録(枢密院会議筆記)を詳しく読んでみると、当時、伊藤が示した皇室典範の原案に対して佐佐木が反対した箇所は他にもありました。それは「女帝の排除(男系男子)」に加えて、「長子相続」「譲位禁止」「養子禁止」です。

【後編を読む】愛子さま、天皇としての「類いまれなる資質」…天皇陛下の60年来のご学友が圧倒された「幼少期のお姿」

「週刊現代」2026年5月11日号より

【つづきを読む】愛子さま、天皇としての「類いまれなる資質」…天皇陛下の60年来のご学友が圧倒された「幼少期のお姿」