尾家産業、地味に伸びる食品卸 PBとヘルスケアが支え
尾家産業(7481、東証スタンダード市場)。会社四季報特色欄は「業務用食品卸大手。全国の拠点網、提案力に強み。PB商品比率高い。ヘルスケアフード拡大」とし、業績欄の見出しを【連続増益】とうっている。
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レストラン・居酒屋を中心とした外食産業やホテル業界、弁当・総菜などの中食産業、産業のほか、病院・高齢者施設のヘルスケア事業に至るまで食材の供給を行う総合食品商社。顧客に新規メニューを提案も行い、結果としてPB食材の拡充を図っている。
収益力には定評がある。2021年3月期はコロナ禍の影響で「31.1%減収、18億3600万円の営業赤字、無配転落」も以降の歩みはこんな具合。新会計基準導入の22年3月期「売上高704億5700万円、7億8100万円営業赤字、5円配」-23年3月期「34.3%増収、16億9200万円営業利益、30円配」-「売上高1113億7500万円、営業利益32億4300万円、90円配」-「7.1%増収、9.9%増益、102円配」。今3月期は「4.6%増収(1247億円)、4.3%増益(37億2000万円)」計画。第3四半期時点で、計画比売上・利益とも79・3%強を実現している。
1947年、尾家商店として設立。1966年にはPBブランド“サンホーム”を立ち上げ商品開発・販売を開始。
現社長:尾家健太郎氏は経営者インタビュー(社長名鑑)で、こう語っている。「学校を卒業後に籍を置いた企業(サントリー)での仕事には満足していた。尾家産業に・・・と誘いを受けた時、フッと頭に浮かんだのは祖父(当時名誉会長だった創業者)の優しさだった」。が不思議?なことに以降、祖父の実名は一切伝わっていない。尾家産業の創業者は、「尾家家」で貫かれている。
尾家産業は創業80年になんなんとする老舗。歴史を重ねた同族経営の企業では、そうしたケースは少なくはないのも事実ではある。
社訓は「現状維持即落伍」。
尾家氏は「この事業は、参入は容易だが生き残るのは簡単ではない・・・。年代や立場を問わず、新しいことにチャレンジしやすい環境が整っていると思う。食に関する事業の一環として最近ではヘルスケアの分野に注力している。管理栄養士をはじめとするヘルスケア選任、比較的若手のメンバーが貢献している。顧客の何気ない一言や意見を聞きオリジナルPB商品の開発も進めている」とも語っている。
本稿作成中の株価は2200円台半ば。2月16日に2875円まで買い進まれた後、5月1日に2238円まで調整が進み揉み合い場面。・・・さて。
