ヤクルト5−1巨人(セ・リーグ=4日)――ヤクルトが両リーグ最速で20勝到達。

 鈴木叶が三回にプロ1号の先制3ランを放つなど4打点。6回1失点の奥川が今季初勝利を挙げた。巨人は今季初の3連敗。

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 開幕から1か月余り。不振で二軍調整が続いていた巨人の戸郷がようやく東京ドームのマウンドに戻ったが、5回5失点と振るわず、エースの帰還に沸いたスタンドの期待に応えられなかった。

 細かな制球を欠き、球数がかさむ苦しい投球。三回、鈴木叶に真ん中に入ったフォークを左翼席への先制3ランとされると、五回にも再び甘いフォークを捉えられ、左翼フェンス直撃の適時二塁打に。一回に151キロを計測した直球は中盤に140キロ台半ばまで落ち、続く内山には左前適時打とされて追加点を許した。

 「長いイニングを考えず、いい緊張感の中で試合ができていたが、ちょっと焦っていた部分もあった」と戸郷。立ちあがりの出力を持続する難しさを、久々の一軍の試合で味わったかもしれない。

 8勝9敗、防御率4・14と壁にぶつかった昨季の悪い流れを食い止められず、オープン戦は防御率9・00。「何をやってもうまくいかないことがたくさん。光を探しながらやる重要性と難しさを感じた」。暗闇から抜け出そうとフォームを試行錯誤してきた中で、再起へはまだ道半ばだ。

 阿部監督は、次回も一軍で先発させることを明言した。オープン戦で球威不足が目立った直球で序盤は押し込む場面もあり、「真っすぐはいいものが出た」と手応えを口にしながらも、「結果が全て。チームの負けにすごい責任を感じている。見直すところはたくさんあるけれど、切り替えていきたい」と戸郷。山崎が右肩の違和感で戦列を離れる中、チームの浮上には昨季まで2年連続開幕投手を務めた右腕の復調が不可欠だ。(井上敬雄)