60代ひとり暮らし、「やめたらラクになった習慣」3つ。お酒・買い物・食のこだわりを見直し
歳を重ねるごとに、「健康であること」のありがたみを感じるもの。60代でひとり暮らしを始めた著述家の中道あんさんもそのひとり。今回、中道さんが暮らしのなかで実践している「無理なく続けられる習慣」と、やめたら「心と家計が整った習慣」について語ります。

年齢を重ねて「健康に過ごすこと」の大切さを知った
ひとり暮らしを始めて1年3か月。健康には人一倍気を付けているつもりでした。1日1万歩、多いときは1万5千歩を歩き、ピラティスにも通っています。
食生活では、腸活を意識し、野菜から先に食べるように心がけ、魚中心の食事で、外食もめったになし。「これだけやっていれば問題ないだろう」と、シニア世代の“おひとりさま”として、自分のペースで健康的な暮らしができている、と安心しきっていました。
しかし、ある日の人間ドックで体のサインに直面し、ショックを受けました。あんなに気をつけていたはずなのに、体の変化は知らぬ間に進むもの。これが加齢なのかもしれません。
とはいえ、これまでの生活習慣のすべてを厳しく変えようとも思えず。甘いものも、ご飯も、私にとって日々の小さな楽しみ。それを取り上げてしまったら長続きしないし、気持ちまで窮屈になってしまう気がしました。
年齢を重ねて、よりいっそう「健康に過ごすこと」の大切さを痛感したからこそ、私は「無理なくできること」を探そうと思いました。
無理なく続けられる習慣を意識
まず、私が始めたのは、次の4つでした。
●1:おやつは「量」より」「質」を重視
大好きなプリンは回数を減らし、普段のおやつは脂質や糖質控えめなものに。ナッツやゼリー、ドライフルーツなど、罪悪感なく楽しめるものに変えて、おやつを楽しむ喜びはそのままに、健康への配慮も意識するようにしました。
●2:ご飯の量は「軽めによそう」
また、こちらも好物の「ご飯」は、お茶碗に軽めによそう、という簡単な工夫を取り入れることに。これにより満足度は損なわず、食べすぎを防ぐ意識につながっています。
●3:睡眠の時間と質を高める
「寝不足は大敵」と改めて感じたので、睡眠の時間と質を高めるため、寝る前のスマホを控え、代わりに本を読む時間に。
すると、ぐっすり眠れる日が増えたように感じ、朝の目覚めもラクに。日中の過ごしやすさも変わってきた気がしています。
●4:散歩中に「ながら運動」
散歩中、「お腹を軽く引き締めて歩く」ようにしています。特別な道具は不要で、歩きながらお腹を意識するだけなので、簡単です。以前これを続けていたときは、姿勢がよくなり、「シャープになったね」と言われたこともありました。
最近また再開したばかりで、まだ大きな変化は感じていませんが、無理なく続けられそうです。これらは、大きなことではありませんが、日常の中で取り入れやすい小さな工夫です。
やめたことで、心と家計が整った習慣も

さらに、長年の習慣を見直すのは勇気がいりましたが、この際、思いきって次の3つの習慣をやめることに。
●やめた習慣1:お酒を買う習慣
以前は、家でお酒を飲むのが楽しみでしたが、「お酒を買う習慣」そのものをやめました。
やめてみて驚いたのは、睡眠のリズムが整ったように感じたこと。翌朝の体の重さやむくみがなくなり、お酒代も浮きました。健康にも家計にもよい選択でした。
●やめた習慣2:「誘惑」のある動線を通る
私にとって最大の誘惑は、大好きなケーキ屋さん。仕事帰りによく通る道にあったため、ついつい立ち寄りがちでした。
そこで、「ケーキ屋さんの前は、できるだけ通らない」とルール化。意思の力だけに頼らず、物理的に距離を取ることで衝動買いが減り、ムダな出費も抑えられました。
●やめた習慣3:「完璧な食生活」にこだわる
これまで、食生活にはそれなりに気をつけてきたつもりでした。でも今回の人間ドックの結果を見て、「気をつけているつもり」と「実際の体の状態」は、必ずしも一致しないのだと感じました。
また、あまりストイックになりすぎると、どこかで無理が出てしまうことも実感しています。だからこそ、完璧に整えようとするのではなく、無理のない範囲で続けられる形にしていくことが大切なのだと思いました。
そこで、「完璧な食生活」へのこだわりは手放すことに。
基本的な健康意識は持ちつつも、たまには好きなものを楽しむ。この「こだわりすぎない」姿勢こそが、ストレスなく継続できる秘訣だと実感。心にゆとりが生まれ、食事がより一層楽しめるようになりました。
今回の気づきで、自分の体に少しだけ丁寧に目を向けられるようになりました。ほんの少し意識を変え、整える。そんなふうに、これからの自分とつき合っていこうと思います。
