村上宗隆のトレードは過去2季で223敗の弱小球団の“宿命”か 今夏に起きうる電撃シナリオとは?「契約延長ができるかは疑問」

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とにかくハイペースで打ちまくり、周囲の評価を一変させた村上(C)Getty Images

 昨年12月にホワイトソックスと2年総額3400万ドル(約53億円)で契約した村上宗隆。当初は「成功しないのではないか」と懐疑的な意見も少なくなかったが、そこから約5か月で価値は急騰。一躍球界の垂涎の的となっている。

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 現地時間4月25日の試合を終え、MLBトップタイの11本塁打を放ち、OPSなどパワー系の指標で圧巻のスタッツを記録する村上。やはりNPB時代から「弱点」とされてきた空振り率の高さの課題は抱えているものの、それを差し引いても余りある打撃内容を見せつけている。

 早々とメジャーリーグの水に馴染んだ。それによって市場価値は一気に高まっている。そうした中で浮上するのが1年目での“退団説”だ。近年低迷が続き、再建期を迎えているホワイトソックスが7月末の期限までに強豪球団との若手有望株を見返りとした電撃トレードに踏み切る可能性が論じられている。

 各国球界の移籍情報を網羅する米専門メディア『MLB Trade Rumors』は「この先、数か月、ムラカミが効率的な打者であり続けるなら、ホワイトソックスは興味深い立場に置かれる」と指摘。資金力が乏しく、過去に1億ドル(約159億3300万円)以上の大型契約を結んだ歴がない同球団にとって、契約満了時に大型契約が見込まれる村上との再契約は「難しい」と断定。その上で「ムラカミが長期的な計画に含まれているようには感じられない」とし、よりハイスペックなトッププロスペクトの獲得が見込める今夏のトレード放出が「常石だ」と指摘した。

 おそらく水面下でホワイトソックスは、村上との大型契約に興味は抱いている。それはクリス・ゲッツGMが「我々は、焦りすぎることは好まない」と否定しなかった通り。日本市場との繋がりも生む彼を軸とした球団再建は理想的でもあるはずだ。

 しかし、直近2シーズンで223敗を喫しているチーム状況を考慮すれば、将来的に村上を引き留められる可能性は乏しい。また、資金力的にも大規模契約を締結する現実味はあまりない。

 日本球界的には驚くような状況だが、米球界内では当然の見方だ。米版『Yahoo! Sports』のジョーイ・ポリッツェ記者は「球団首脳陣は2027年シーズン以降も、日本からやってきたこの強打者をシカゴに留めるためにあらゆる手を尽くすべきだ」と前置きした上で、「契約延長ができるかどうかは疑問が生じる」と指摘。ルーキーイヤーでのトレードが行われる可能性が高いと見立てている。

 果たして、ホワイトソックスは球団の未来をどう捉えているのか。それ次第、村上を取り巻く状況は大きく変化していきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]