7人乗り電動SUVに新たな選択肢 プジョー E-5008 GT(1) 大人も座れる3列目 適度な大きさの大胆ボディ
選択肢が限られる3列シートの電動SUV
3列シートのSUVは、そもそも限られる。更にバッテリーEVとなると、メルセデス・ベンツEQBかテスラ・モデルX程度で、選択肢はかなり絞られた。そこへ新たに、プジョー E-5008が加わった。
【画像】実用性だけじゃない魅力 プジョー E-5008 3列シートの電動SUV エンジン版と3008も 全154枚
プラットフォームは、ステランティス・グループお馴染みのSTLAミディアム。航続距離は、売れ筋になるであろう73.0kWhの駆動用バッテリーに214psのシングルモーターで、最長498km。96.0kWhなら、最長659kmへ伸びる。

プジョー E-5008 GT 73kWh(英国仕様)
73kWhのバッテリーにツインモーターを組んだ、四輪駆動のE-5008 325デュアルモーターも設定され、こちらは325psと強力。ただし、航続距離は465kmへ縮まる。急速充電は160kWに対応し、最短10分で100kmぶんの電気を蓄えられる。
「E」の付かない5008もあり、パワートレインは1.6Lプラグイン・ハイブリッドと1.2Lハイブリッドの2択。前者は、電気だけで最長77km走れる。
適度な大きさにコンセプトカー風の顔つき
スタイリングは、最近のプジョーの例に則り、シャープなラインと締まりのある面構成が特徴。このクラスで最も美しいわけではないかもしれないが、プロポーションは整い、現代的で、好意的に受け止める人は多いだろう。
LEDヘッドライトは細く、中央のグリルはボディと同色に染められる。ライオンのロゴを中心に、ドットが放射状に広がったフロントマスクは、コンセプトカーのよう。巨大なチーズおろし器、などとは表現しないで欲しい。ホイールもカッコいい。

プジョー E-5008 GT 73kWh(英国仕様)
サイズは全長4791mm、全幅1895mm、全高1694mmで、EQBよりひと回り大きい。実用性に長けたパッケージングにあるが、取り回しに苦労するほどではないはず。
お値段は、エントリーグレードのアリュールで、英国では約4万8000ポンド(約1008万円)から。試乗したGTは、5万1500ポンド(約1008万円)へ上昇する。
使い勝手に長けた荷室と大人が座れる3列目
車内は広々。3列目を倒し2列シートにすれば、748Lの荷室を得られる。ベビーカーだけでなく、キャンプ道具や大型犬、粗大ごみも余裕だろう。トノカバー用の金具が備わり、床下には充電ケーブルに丁度いい収納もある。
前席以外を倒せば、長さ2m以上の荷物へ対応。テールゲートのハンドルはバンパー上部の隙間にあり、雨天時は手が汚れそうだが、使い勝手は間違いなく高い。

プジョー E-5008 GT 73kWh(英国仕様)
乗員空間も広く、3列目も多くのライバルよりゆとりがあり、平均的な身長の大人なら問題なく座れるはず。2列目のシートが巧妙にスライドし、乗降性も悪くない。エアコンの送風口はなく、カップホルダーだけだが。
2列目側は、パノラミック・サンルーフを装備しても、膝前も頭上も余裕が残る。エアコンの風が届き、リクライニングできるから、子供から不満も出ないはず。
未来感漂わせつつ上質なダッシュボード
前席のシートは座り心地が良く、ステアリングホイールは小径ながら、運転姿勢は先代の5008から大幅に改善した。座面や背もたれの調整は、手動だが。SUVらしい着座位置で目線が高く、運転性からの視界は良好。斜め後ろも確認しやすい。
ダッシュボードは、E-3008と基本的に同じ。大胆なデザインで未来感を漂わせつつ、素材は上質。製造品質もソリッドで好ましい。その上部に、タッチモニターとメーター用モニターが一体になった、21インチのパノラミック・モニターパネルが載る。

プジョー E-5008 GT 73kWh(英国仕様)
タッチモニターは少々扱いにくく、ルノー・セニック E-テックの方がベター。だが、ホーム画面には運転支援システムのショートカットがあり、制限速度警告などはワンタッチでオフにできる。モニターの下に並ぶショートカットキー、i-トグルも便利だ。
装備は充実し、アリュール・グレードでもバックカメラにアダプティブ・クルーズコントロール、21インチ・タッチモニターなどが標準。GTグレードでは、アルカンターラ仕立てのシートに、アダプティブLEDヘッドライトなどを得る。
走りの印象とスペックは、プジョー E-5008 GT(2)にて。
