半世紀愛され続けてきたハローキティが、いま改めて人の心を揺さぶっている。19日放送のMBS・TBS系ドキュメンタリー番組『情熱大陸』(毎週日曜23:00〜)では、“カワイイ”の象徴として世界に広がったキティの裏側に初めて深く迫り、次の50年を見据えたデザイン戦略や、「みんな、なかよく」に込められた思いを特集。

放送後、SNSでは「感動して泣いた」「世界を変えるのはキティちゃんかもしれない」といった声が相次ぎ、単なる人気キャラクターではない、時代を超えて寄り添い続ける存在としての魅力が改めて浮かび上がった。

ハローキティ

ハローキティのグッズが初めて販売されたのは1975年。ビニール製のがま口プチパースだった。そして現在、キティは、日本のサンリオが生んだ世界的な“カワイイ”の象徴だ。誕生から半世紀が過ぎた今、老若男女に愛されるその人気者はさらなる進化を求められている。

「カワイイだけでは先はない」──ハローキティのプロデューサー、皆川真穂氏はそう言い切る。番組は今回、社員でもめったに入ることのないというデザインの現場に、初めて潜入。30人のデザイナーが集まった会議で議題に上がったのは「戦略キティ」だ。この先の50年に向けて、指針となるデザインを目指すという。ベテランデザイナーのさくら氏は「キティは素直。どんなデザインも受け入れてくれる」と話しながら、鉛筆を走らせ始めた。

サンリオには100人を超えるデザイナーが所属し、多くの人たちでデザインが作られている。今年2月、対外的な顔ともいえるキティの担当デザイナーとして、3代目の山口裕子氏から「あや(ペンネーム)」への年内中の交代が発表された。「みんな、なかよく」という理念が込められたキティについて、キティにかかわる多くの人々の想いが語られた。

X(Twitter)では、さまざまな争いが世界で起こっている現在、「みんな、なかよく」の想いが詰まったキティに、「世界を変えるのはキティちゃんかもしれない」などのコメントが多く見られた。また、キャラ誕生秘話で、戦時中に空襲の中を逃げ回ったという創業者が作ったからこそ「日本らしいキャラ」「まさに日本発の代表的なキャラクター」などのコメントも飛び交っていた。

また、キティに口が描かれない理由について、「見る人や持つ人が楽しい時は一緒に楽しく、悲しい時は一緒に悲しんでいるように、いつもその人に寄り添うためという発想が心に響いた」など、改めてキティの魅力について語るユーザーも散見された。

そして先代デザイナーの山口氏が「IP(知的財産)という言葉は嫌い」と発言したことについて、「キャラクターに命を吹き込んできた人だからこそ言える言葉」「キティちゃんにはちゃんと命と魂が宿っている」「山口さんがファンの言葉を聞くためにサイン会を開き、ファンの声によってキティちゃんが作られていったことがよく分かった」と感心する声もあった。

今や、世界中で愛されているハローキティ。番組1400回放送らしい、メッセージ性が込められた放送に、心を動かされた視聴者が多数いたことが分かった。

この放送は、TVerで見逃し配信が行われている。

【編集部MEMO】

『情熱大陸』次回4月26日の放送は、米メジャーリーグ、シカゴ・カブスの今永昇太投手に密着。「取材中、彼の言葉にたびたびハッとさせられた。“投げる哲学者”とも呼ばれ、野球から人生まで話題は幅広い」と予告されている。