しんどい環境から一時的に自分を切り離す 物理的な距離を置いて「心の境界線」を引き直すテクニック【しんどい人間関係に境界線をつくる 心地いいバウンダリー】
他人・自分と上手につき合うテクニック
【Q】人間関係がうまくいかず、心がクタクタです
【A】今いる場所と正反対の場所で非日常な体験を「境界線」を引き直そうとがんばっているけれど、まだまだ問題が山積みで、心が疲れ切っている……。それならば、今とは正反対の「境界線」の引き方がされている場所へ、旅行へ出かけてみてはいかがでしょうか。
人が多いのにつながりが希薄な都会から、人との距離が近い田舎へ。あるいは、人間関係が濃密な地方の町から、人間関係が希薄な都会へ。今とは正反対の場所で、非日常の体験をするのはとてもおもしろく、疲れた心もリセットされることでしょう。これはあくまで一例ですので、行き先はそのときの気分に応じて、柔軟に決めてくださいね。
非日常な体験で「境界線」をリセット
今いる場所で引かれている「境界線」がしんどいと感じたら、まったく違う場所に出かけて、非日常の体験をしてみるのもよいでしょう。大都市から大都市へ出かけるのではなく、大都市から地方の町など、今とは正反対の場所をえらぶのがポイントです。
「次」に向けてのテクニック
旅行をする時間がないという人には、身近なところに「第三の居場所」をつくるのがおすすめです。たとえば、観劇が好きな人が集う市民サークルに入って、同じ趣味をもつ利害関係のない仲間たちと、好きなお芝居について語らう。そこで充実感や達成感を得ることで、「感情・意志の境界」を保てるようになります。
【出典】『しんどい人間関係に境界線をつくる 心地いいバウンダリー』著:長谷川俊雄/イラスト:高木ことみ
【著者紹介】
長谷川 俊雄
白梅学園大学名誉教授、社会福祉士、精神保健福祉士、NPO 法人つながる会代表理事、social work lab MIRAI 代表。
1981年から横浜市役所の社会福祉職として現場で活動したのち、精神科クリニックのソーシャルワーカーに転職。その後、愛知県立大学での教員経験を経て、2009年に「NPO 法人つながる会」を設立。2010年から白梅学園大学に移り、教育・実践・政策提言に携わる。2023年に「social work lab MIRAI」を開設し、援助職支援や家族支援にも取り組む。「バウンダリー」についてのワークショップを各地で行っている。
【イラストレーター紹介】
高木ことみ
ゆるくてかわいいイラストを制作するイラストレーター。とくに、難しい内容を図やイラストを用いてわかりやすく伝えることが得意。見ている人に親しみを感じてもらえるような表現を心がけている。おもな作品に『ゆるゆる稼げるWeb ライティングのお仕事はじめかたBOOK』(技術評論社/表紙・本文イラスト)、『今度こそ「不安ぐせ」をゆるめるポリヴェーガル理論』(日本文芸社/表紙・本文イラスト)など。
