2回、バッティングで倒れ込んだペドロ・ゲバラ(下)を呆然と見つめる坪井智也(撮影・佐々木彰尚)

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 「スーパーフライ級10回戦」(11日、両国国技館)

 21年世界選手権金メダリストでWBC世界スーパーフライ級1位の坪井智也(29)=帝拳=は元世界2階級制覇王者のペドロ・ゲバラ(36)=メキシコ=は、偶然のバッティングによる負傷でゲバラが試合続行不可能となった。当初は2回23秒で負傷引き分けと発表されたが、その後、無効試合(ノーコンテスト)に変更された。

 まさかの展開となった。プロ転向4戦目で迎えた世界前哨戦。1回は互角の立ち上がりとなったが、2回に思わぬアクシデントが。ゲバラが右ストレートを放ち前に出たところで、ゲバラの頭とダッキングした坪井の頭に当たってしまい、ゲバラは叫び声を上げて倒れこんで立ち上がることができず。しばらく様子をみせたが、通訳を介して「立てないです。星が見えてます」と訴え、最後はレフェリーが手を交錯させ、試合を止めた。

 ゲバラは全身を毛布のようなもの包まれて、担架で搬送された。坪井は両手を合わせて謝罪。場内は騒然となったが、ゲバラに対して「頑張れ!」の声もとんだ。

 試合後、坪井は「練習したことを出す前で終わって残念な気持ち。ゲバラ選手が心配ではあるけど、しっかりした状態でリングに上がれたことは次につながる。そこはよかったのかな」と振り返り、自身の頭については「僕は全く痛くなかったです」と、語った。