通勤で毎日「片道20km」走行。カタログ燃費では「リッター18km」なのに、実燃費は「リッター11km」でした。エコ運転を心がければ、本当にカタログに近い燃費になるのでしょうか?

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カタログ18km/Lに対して実燃費11km/Lだと、損をしている気持ちになります。ただ、カタログ燃費は試験条件で測った値で、実際の通勤条件はそれと一致しません。エコ運転で改善は狙えますが、カタログと同じ水準まで戻るかは道路環境しだいです。期待値を現実に合わせて考えます。

カタログ燃費は試験値で、実際の運転で変わることが前提

国土交通省の資料では、燃費値の表示が義務付けられている一方で、燃費値は自動車ユーザーの運転方法等に応じて異なる旨を付記することが規定されていると説明されています。つまり、条件が変われば燃費が変わるのは制度上も前提です。
通勤は信号、渋滞、坂道、短い加減速の連続になりやすく、試験の走り方より燃費が落ちやすいです。さらに冬の暖機やエアコンも重なると、差が広がります。

目安は数パーセントから一割程度の積み上げ

環境省エコドライブ10のすすめでは、発進を穏やかにするだけで10パーセント程度燃費が改善するとされています。また、車間距離が短くムダな加減速が増えると燃費が悪化するとも示されています。
実燃費11km/Lの人が、運転の癖を整えて10パーセント改善できれば、約12.1km/Lです。2割改善できても約13.2km/Lです。もちろん道路が空いている日が増えればさらに伸びますが、通勤路が混んでいる限り、カタログ18km/Lまで一気に戻すのは難しいケースが多いです。

燃費差を縮めるなら、運転より先に通勤条件のムダを減らすのが近道

エコ運転の前に効きやすいのは、渋滞を避ける時間帯を試す、ルートを変える、寄り道をまとめるといった走行条件そのものの改善です。環境省は、道に迷って10分余計に走ると燃料消費が増えるという例も示しており、走らない工夫が燃費に直結します。
片道20kmの通勤だと、月の走行距離が大きくなりがちです。少しの改善でも積み上がるので、車内の燃費計や給油記録で変化を見える化すると続けやすくなります。

まとめ

エコ運転で実燃費は良くなりますが、カタログ燃費は試験条件の値であり、通勤の渋滞や信号が多い環境では同水準に届かないことも珍しくありません。
まずは発進を穏やかにして加減速を減らすなど、環境省が示す基本を徹底し、一割改善を目標にすると現実的です。そのうえで、渋滞回避など通勤条件を見直せると、カタログとの差をさらに縮めやすくなります。
 

出典

環境省 エコドライブ10のすすめ
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー