Image: Rokas Tenys / Shutterstock.com

チャッピーことChatGPTや動画生成AIのSoraを有するOpenAI。フォーブスの報道によれば、今、ソーシャルネットワークを開発中だといいます。それも、得意であるはずのAIを排除したSNSを。

人間オンリー

とある匿名事情通からの情報として、OpenAIのSNSプロジェクトを報じたフォーブス。曰く、手がけているのは10人にも満たない小さなチームで、まだまだプロジェクトは超初期段階。プロジェクトが目指すのは、人間のみのSNSプラットフォーム。昨今のSNSはAIボットがはちゃめちゃに多いと言われていますが、これを人間だけにすることでよりリアルで質の高い場所とするのが狙いです。

では、ユーザーが人間かAIボットか、どうやって見分けるのでしょう? SNS登録時にApple(アップル)のFace IDによる顔認証または、瞳のスキャン…。

「Orb」による瞳のスキャン

気になるのは瞳のスキャン。これ、OpenAIのトップ、サム・アルトマン氏が2019年に始動したWorldというプロジェクトに関係しています(スタート当時はWorldcoinという名称でした)。Worldは、グローバルなデジタルIDと仮想通貨を結びつけた取り組みで、登録には瞳(虹彩)のスキャンが必要。このスキャンを行なうのが「Orb」という球体型マシン。

すでに、1700万人がOrbの瞳スキャンで登録済み。Worldの目標は10億人。現在の登録人数が目標に遠く及ばないのは、瞳をスキャンするOrbマシンの設置場所が世界に674カ所しかないからです(日本には10箇所あります!)。ちなみに、データの安全性やプライバシーの観点から、World使用が一時的に禁止されている、または調査中の国や地域もあります。

Worldの登録人数はさておき、このOrbによる瞳スキャンを使えば、人間だけのSNSは可能です。だって、AIには実態がないので瞳もない、スキャンできないので登録すらできませんから。ただし、前出の事情通いわく、AI生成コンテンツを人間がシェアするのはOKというルールみたいですけどね。

AIボットにイラつくアルトマン

2016年ごろから、ネット(SNS)上はボットやAI生成ばかりで、リアルな人間によるコンテンツはほぼない説が浮上しています。アルトマン氏は、さすがにこの人間いない説には懐疑的ながらも、ボットが氾濫している状態にはイライラしている様子。

昨年9月には、AnthropicのコーディングAIツールClaudeCodeのスレッドに関して、フェイク・ボットの書き込みばかりだと思うし読んでて違和感があったという内容の発言をXにポスト。人間が、AIモデルぽい話し方や違和感を感じ取ることで、AIによるXやRedditポストが嘘っぽくなってきている、これは数年前まではなかったと、ボットの存在をマイナス視する発言をしています。

となれば、リアルな人間だけのSNSはアルトマン氏が切望する場所となりそう。お前が言うなと思いつつ、AI企業のトップだからこそ、AIと人間の棲み分けにこだわる、の、かな。

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