高齢の母は、「温め直すのが面倒だから」と一度炊いたご飯を炊飯器の中で1日中保温にしています。電気代はそんなにかからないのですか?

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高齢の家族が「温め直すのが面倒だから」と、ご飯を炊飯器で1日中保温している――確かに、いつでも温かいご飯が食べられるのは便利ですが、気になるのは電気代です。 炊飯器の保温を1日中続けると、実際どのくらいの費用がかかるのでしょうか。この記事では、保温時の電気代の目安や、無理なく節約するための工夫を紹介します。

炊飯器の保温を1日続けると電気代はいくら?

一般的に炊飯器の「保温モード」は、炊いたご飯を60~70度前後に保ち続ける仕組みです。炊飯ほどの電力は使いませんが、常に熱を加えているため、電気は少しずつ消費されます。家庭用炊飯器の場合、保温時の電気代は1時間あたり約0.3~0.6円が目安とされています。
つまり、1日(24時間)保温を続けた場合は7~14円程度になります。これに炊飯時の電気代(1回あたり約3~6円)を加えると、1日あたり合計10~20円前後の電気代がかかる計算です。
毎日この状態を続けた場合、1ヶ月(30日)で約300~600円、1年では3600~7200円ほどになります。金額としては大きくないようにも感じますが、毎日使い続ける家電であることを考えると、少しずつ積み重なっていく数字です。
また、炊飯器の種類や年式、保温温度、部屋気温などによっても消費電力は変わります。特に古い機種では断熱性が低いため、同じ時間保温しても新しい炊飯器より電気代が高くなる傾向があります。

ご飯の味と安全面にも注意を

長時間の保温は、電気代だけでなく、ご飯の品質にも影響します。炊飯器内の温度が一定に保たれていても、長時間経つと水分が飛び、ご飯が黄ばむ、乾く、臭いが出るといった変化が起きやすくなります。
特に夏場は雑菌が繁殖するリスクも高いため、12時間以上の保温は避け、より短時間で食べきることをおすすめします。「温め直しが面倒だから」とそのままにしておくよりも、食事のたびにおいしく安全なご飯を食べる工夫を取り入れるのがおすすめです。

無理なく節約・手間を減らすコツ

ここでは、炊飯器にかかる電気代を無理なく節約しつつ、手間を減らすコツについてご紹介します。
 

・タイマーで炊きたてを用意する

朝や夕食の時間に合わせて予約炊飯を活用すれば、保温の必要がなくなります。電気代も抑えられ、炊きたてのおいしさも楽しめます。
 

・まとめ炊き+冷凍保存

炊いたご飯を1食分ずつラップや保存容器に小分けして冷凍すれば、食べたい時に電子レンジで温めるだけでOKです。冷凍なら味の劣化が少なく、電気代も長時間保温より安く済む可能性があります。
 

・保温ジャーなどを利用

保温専用のジャーに移すことで、電気を使わず温かさを長持ちさせられます。高齢の方でも操作が簡単で、安全性も高いのが特徴です。ただし、保温ジャーを使用する場合も、メーカー指定の時間を超える長時間の保温は避けましょう。
 

省エネ炊飯器に買い替える

最近の炊飯器は断熱性が高く、省エネモードを備えたモデルも増えています。古い炊飯器を使っている場合は、長い目で見て、買い替えの方が経済的になる場合もあります。

まとめ

炊飯器の保温を1日続けても、電気代はおおよそ7~14円程度と、極端に高いわけではありません。
しかし、毎日続けると年間では数千円単位の差になります。さらに、ご飯の味や衛生面を考えると、保温しっぱなしはあまりおすすめできません。
「温め直しが面倒」という理由で保温を続けている場合でも、タイマー予約や保温ジャーなどを取り入れれば、手間をかけずに電気代を節約できます。ご家庭の使い方に合わせて、無理のない工夫を少しずつ取り入れてみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー