凍った雨が降る⁉ 南岸低気圧がもたらす“凍雨”と“雨氷”の不思議【最新の国際基準で見わける 雲の図鑑】
雨粒が落下途中で凍る凍雨と、地物にぶつかった衝撃で凍りつく雨氷
冬季の南岸低気圧がもたらす珍しい雪氷現象
関東地方など太平洋側で降る雪は、おもに本州の南岸を通過する低気圧(南岸低気圧)によってもたらされます。雲の種類は主として乱層雲です。
低気圧周辺は、暖気と寒気が入り組み、気温分布がとても複雑です。この複雑な気温分布が、ときに凍雨や雨氷といった珍しい現象をもたらします。
凍雨は、雨粒が落下中に冷たい空気に触れて再凍結したもの。直径数ミリメートル程度の透明で球形の氷の粒です。
一方で氷点下でも凍結せず、雨(液体の水)として降ることもあります。これを「過冷却な雨」といい、雨粒は地面や地物に当たると速やかに凍りつきます。これが雨氷です。
【出典】『最新の国際基準で見わける 雲の図鑑』著:岩槻秀明
