山形放送

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ウエートリフティングで夏の全国高校総体・インターハイ優勝を目指す女子選手が鶴岡市にいます。春の選抜大会でも日本一に輝いたホープの素顔に迫ります。

鶴岡工業高校ウエートリフティング部。

「1回お願いします」

8月のインターハイを前に練習に打ち込んでいるのが、唯一の女子部員である高橋心愛選手。身長150センチの2年生はこの春、目標としていた日本一の座に輝きました。
ことし3月に石川県で開かれた全国高校選抜大会。49キロ級の高橋選手は一気にバーベルを持ち上げる「スナッチ」で65キロを記録。
そして、肩まで持ち上げた後に頭上に掲げる「クリーンアンドジャーク」。

高橋心愛選手「これを挙げれば勝てるとわかっていたのでとにかく挙げることだけに集中しました」

「おさえた、おさえた。素晴らしい」

自己ベストを4キロ上回る86キロを成功。トータル151キロで全国の頂点に立ちました。

高橋心愛選手「支えてくれる家族や応援してくれる全ての人たちにいい結果で恩返しができたので良かった」

もともと中学1年まではバスケットボールをしていた高橋選手。県のスポーツタレント発掘事業「YAMAGATAドリームキッズ」で出会った県ウエイトリフティング協会斎藤隆会長にセンスを見込まれ、重量挙げに転向。わずか2年で全国大会で優勝するまでに成長を遂げました。

高橋心愛選手「本当に人生が変わったオリンピックを目指す夢のような目標を持つことが出来たのでウエイトを選んで良かった」

「気を付け、礼」

中学を卒業した後は、鶴岡工業高校に進学。昼休みに友だちと食べるお弁当が毎日の楽しみです。

「半熟じゃん」「きのうがんばってた、パパが」「パパ? パパなの?」「パパががんばってた最近せいろにハマってるの蒸すの」

毎日お母さんが作ってくれるお弁当に、この日はお父さんが作ったおかずも。高橋さんの元気の源です。

クラスメート「ムードメーカー的存在明るくて」

クラスメートには、同じウエート部の仲間たちも。

ウエートリフティンブ部員「教室ではおしとやか麗しい」
「練習になるとそこだけ空気が違うモード入ってすごく集中しているのが伝わってくる」
「勉強も熱心だし部活にも熱心尊敬している。まだ心愛さんの記録抜かせてないので目標にしている」

友だちや部員から慕われ、尊敬されている高橋選手。そんな高橋選手ですが、1つの大きな、悔しい思いを抱えていました。
去年の夏、出場が決まっていた全国高校総体・インターハイの前日。

「長崎の会場に行き試合前日に新型コロナにかかってしまい出ることが出来なかった」

試合直前の夜、泊まっていたホテルで発熱。新型コロナの陽性と診断され、競技を棄権しました。

高橋心愛選手「言葉にならないくらい悔しくて顔も腫れるほど泣いて。だから選抜にかける思いは強かった」

その悔しさが、高橋選手を奮い立たせました。フォームの改善に始まりスクワットの強化に取り組みました。そして冬からは、逆立ちの姿勢で屈伸する新メニューを導入し、筋力増強を続けています。

県ウエイトリフティング協会・斎藤隆 会長「重量記録も伸びているしやっぱり気持ちが強くなりたいチャンピオンになりたいという気持ちが全面に出ている去年のインターハイのこともバネになっているのかもしれない」

悔しさをバネにして春につかんだ、念願の日本一。目指すのはもちろん、インターハイとの全国2冠です。

高橋心愛選手「(試合を見た周りから)『感動した』『勇気をもらった』と言ってもらえたのがうれしい。私を見て『がんばろう』って思ってもらえたらいい」

高橋選手が女子49キロ級で出場する重量挙げの全国高校総体・インターハイは8月7日に鳥取県で開幕します。