為替相場まとめ12月9日から12月13日の週
(10日)
東京市場では、円安から円高へと振れた。ドル円は昨日からの円売りが継続し、午前中に151.55近辺に高値を伸ばした。しかし、その後は売りに転じると午後には151円割れの場面も。その後の戻りは限定的で上値重く推移している。ユーロ円も159.80台まで買われたあとは159.40割れ水準へと反落。ユーロドルは午前中のドル高局面で一時1.0550割れに。午後には1.0568近辺まで下げ渋り。豪中銀金融政策会合では、市場予想通り政策金利を据え置いた。声明ではインフレリスクなどを継続して警戒も、データが弱まっていることに言及した。市場の利下げ期待につながる形で豪ドル売りとなった。対ドルは0.6410ドル前後から0.6380ドルまで下落。対円では97.00前後から96.46近辺まで下落した。
ロンドン市場では、ドル買いが優勢。米10年債利回りは4.18%台から4.22%近くまで上昇、ドル買いにつながった。ドル円は東京市場で151円台半ばから151円台割れへと軟化。中国の冴えない物価指標が豪ドル円などとともにドル円の上値を抑えた。ロンドン朝方には150.90近辺まで下落した。しかし、ロンドン時間に入ると上昇に転換、高値を151.79近辺に更新した。その後は151円台半ば付近で推移している。ユーロドルは1.05台後半から前半へと軟化。一方、ポンドドルは1.27台での上下動で、やや買いが優勢。対ポンドでのユーロ売りの流れとなり、ユーロポンドは年初来安値を更新している。欧州株や米株先物・時間外取引はマイナス圏での推移。明日の米消費者物価指数、明後日のECB理事会などのイベントを控えて調整主導の展開となっている。
NY市場では、ドル買いが先行。ドル円は一時152円台に乗せた。本日の200日線が152円ちょうど付近に来ており、その水準を試す展開となったが、終盤には151円台に伸び悩んでいる。全体的に市場のトーンは落ち着いていた。トランプトレードによるドル買いも一服し、市場は来週のFOMCの動向を気にしている。FOMC委員は現在、金融政策に関する発言を控えるブラックアウト期間に入っており、発言は聞こえてこない中、来週のFOMCを占ううえでは明日の米消費者物価指数と木曜日の生産者物価指数が最後の手掛かりになりそうだ。ユーロドルは再び売りが強まり、一時1.05を割り込む場面も見られた。ただ、終盤には1.05台に戻す展開。ポンドは対ドルでは上値が重いものの、対ユーロや円では上昇し、底堅い値動きも垣間見せていた。ポンド円は194円台まで上昇し、100日線を上抜いたほか、21日線も上回って来ている。英中銀はECBに比べて緩やかな金融緩和が想定され、それによりポンドは恩恵を受ける可能性も。
(11日)
東京市場は、ドル円が振幅。ドル円は午前から昼にかけて軟化し、151.42近辺に安値を広げた。前日の上昇に調整が入るとともに、東京朝方に発表された11月の日本国内企業物価指数が市場予想を上回り、日銀の追加利上げ観測がやや強まったことなども重石となった。しかし、午後には米10年債利回りの上昇や日経平均が上げに転じたことを受けて下げ渋り、一時151.70台まで戻した。ユーロ円は159.44付近まで、ポンド円は193.43付近まで下落したあと、下げ一服。ユーロドルは1.05台前半で揉み合った。米消費者物価指数待ちの雰囲気もあった。
ロンドン市場は、波乱の展開。米消費者物価の発表待ちとなるなかで、人民元売りに続いて円売りが強まった。朝方には「中国当局、2025年の人民元安容認を検討、トランプ関税にらむ 関係筋」との報道で、人民元安・ドル高が強まり、ユーロドルなどにもドル買いの動きが広がった。ユーロドルは1.05台前半から1.04台後半へと下落。続いて日銀関係者報道が円相場を乱高下させた。「一部政策委員は12月会合で利上げ提案あれば反対しない見通し」「追加利上げは時間の問題になりつつあると日銀は考えている」としたことでドル円は151円台半ばから151.02近辺まで急落。しかし、「円安の物価押し上げリスクは相対的に薄れていると日銀は判断」「日銀、今月利上げ見送りでも物価加速リスク大きくないと認識」と伝わると一気に152円台乗せへと買われた。その後も円安の動きが続いており152.80付近まで高値を伸ばした。クロス円も乱高下。ユーロ円は159円台割れから160円台乗せへ、ポンド円は192円台半ばに下落後、194円台半ばへと急反発した。米消費者物価指数発表待ちとなるなかで、市場は虚を突かれた格好になっている。
