為替相場まとめ12月9日から12月13日の週
NY市場は、根強いドル買いの動き。朝方発表になった11月の米消費者物価指数(CPI)が予想通りの内容で、市場では来週のFOMCの利下げを確実視している。ディスインフレのさらなる進展は見られていないものの、インフレの再浮上も確認されてない。短期金融市場では95%の確率で利下げを織り込んでいる。為替市場は一旦ドル売りで反応したが、動きが一巡するとドル買いが復活する展開。ドル円も152円ちょうど近辺に一旦伸び悩んだが、152円台半ばに戻している。エコノミストからは、FRBは来年に利下げペースを減速させるとの見方が出ている。本日のCPIは予想通りではあったものの、インフレの粘着性を示しており、来年の利下げペース減速の見通しを変えるには至らなかったという。ユーロドルも一時1.0535近辺まで買い戻されたが、ドル高期待が根強いなかで再び1.05台を割り込んだ。ポンドドルは1.27台での上下動に終始。カナダ中銀が政策委員会の結果を発表。政策金利は予想通りに50bpの大幅利下げを実施。しかし、声明ではこれまで使用していた「見通しが具体化されれば追加利下げをコミット」の文言が削除された。それを受けてカナダドルは買いの反応を見せていた。
(12日)
東京市場は、円売りが優勢。ドル円は、午前に米利下げ観測などから軟化し、一時152円割れに沈んだ。しかし、その後は下げ渋り、152円台前半まで戻すと、午後には一転して152.77付近まで上昇した。日銀は利上げを急いでいないと一部で報じられたことが円売りにつながった。ユーロ円は一時160.49付近まで、ポンド円は195円ちょうど付近まで上昇した。豪ドル円は、11月の豪雇用統計の強い結果などもあって朝から堅調に推移し、一時98円台に乗せた。ユーロドルは、朝方に一時1.0510付近まで強含んだあと、この日の高値圏で小動きとなった。ユーロ相場はECB理事会待ちに。
ロンドン市場は、ECB理事会発表などを控えて方向感に欠けた上下動。ドル円は152円台で、ユーロドルは1.05台前半、ポンドドルは1.27台後半を中心に振幅している。ロンドン朝方にドル円は一時152.77近辺まで買われた。ロイター通信が「日銀、利上げ見送り論強まる 直前まで情勢見極め=12月会合で関係筋」と報じたことが円売りを誘った。しかし、その後は152.30割れ水準まで反落。中国商務省が「中国、トランプ政権との経済・貿易に関する意思疎通に前向き」としたことで人民元買い・ドル売りに反応。主要国通貨にもドル安の動きを波及させた。そしてスイス中銀は50bp利下げを発表。予想外の大幅利下げにドル買い・フラン売りの反応が広がり、今度はドル買いが優勢となった。ただ、152.60台までの値動きにとどまり、ECB理事会待ちとなるなかで、次第に値幅は収束してきている。ユーロドルは1.05台割れから1.0530付近で、ポンドドルは1.2730台から1.2790付近で上に往って来い。クロス円もユーロ円は159円台後半から160円台半ば、ポンド円は194円割れ水準から195円付近での上下動。
NY市場では、ドル円は下に往って来いの展開。11月の米生産者物価指数(PPI)を受けて、為替市場はドル売りの反応を示した。PPI自体は予想を上回る内容で食品価格の上昇が影響したが、米国債利回りが低下するなど、やや意外な反応も見せていた。同時刻に発表になった新規失業保険申請件数が予想を大幅に上回ったことも影響したようだ。ただ、前日の米消費者物価指数(CPI)とあわせて、依然インフレの兆候は残っており、来年初頭の金利据え置き観測も台頭。動きが一巡するとドルは買い戻しが強まった。ドル円は序盤に一時151円台に下落も、その後は152円台後半へと戻している。ユーロドルは1.05を挟んだ方向感のない上下動が続いたあと、1.0465近辺へと軟化した。ECBは予想通り25bp利下げを発表。声明から「必要な限り十分な長期間金利を維持」というコミットを削除しており、市場の追加利下げへの期待を追認する内容ではあった。ポンドは対ドルのみならず、対ユーロでも下落。ECB理事会を通過したことで、対ユーロなどでのポンド買いに巻き戻しの動きがみられた。
