ビジョン・コペン、市販化の可能性を探る デザイナーの思いは? ジャパン・モビリティショー
5ナンバーで登場か? サイズを検証
ジャパン・モビリティショーのダイハツ・ブースは、ミゼットやシャレード、コペン(いずれも初代)といった懐かしいクルマから、近未来に登場しそうな軽EVまで、過去〜現在〜未来のモデルが並ぶ。
【画像】「ビジョン・コペン」「オサンポ」 デザイン/内装を見る【ダイハツ・ブースを撮影】 全30枚
その中でも、ひときわ目をひいたのが「ビジョン・コペン(VISION COPEN)」と呼ばれるコンセプトカーだ。

VISION DESIGNグループの森本凌平デザイナーとビジョン・コペン 篠原政明
デザインを担当したダイハツ工業デザイン部 第1デザインクリエイト室 VISION DESIGNグループの森本凌平デザイナーに話を伺えたので紹介しておこう。
ビジョン・コペンの外寸は、全長3885×全幅1695×全高1265mm、ホイールベースは2415mm。
ちなみに、現行コペンは3395×1475×1280mm、ホイールベースは2230mmだから、ひとまわり以上大きい。それでも、いわゆる「5ナンバー」サイズには収められている。
初代を彷彿とさせるスタイルで、コペンのアイデンティティである電動開閉式ルーフの「アクティブトップ」を継承。では単に現行型コペンをベースにサイズアップしたのかと思えば、さにあらず。
後輪駆動に デザインをチェック
最大の違いは「FR」、つまりフロントエンジン・リアドライブの駆動方式を採用していることだ。ご存じのように、コペンは「FF」だ。
初代コペンの特徴でもある気軽さに、FRスポーツカーらしい佇まいや色気をバランスさせたデザインを目指す。しかも、コペンらしい小ささにはこだわりたい。

ビジョン・コペンの内装 篠原政明
そこで導き出されたのが、このサイズだ。軽自動車よりは大きくなっても、5ナンバーサイズにはこだわったようだ。それでも張り出した前後のフェンダーはグラマラスで踏ん張り感も強調されている。
そしてFRらしさを演出するために、前後のオーバーハングは小さく(とくにフロント)、そしてフロントセクションは少しでも長く見せたい。ワイパーにセミコンシールドタイプを採用して、ボンネットを可能な限り長くしているのも、その表れだ。
また、初代同様のシンプルな面構成とするために、プレスラインや余計な造作は排除した。目指したのは「10年先でも飽きずに乗れる」デザインだという。
よく見ると、コンシールドタイプのドアノブやフェンダーのアクセントなど、長円形(直線+R)のモチーフもうまく使っている。
また、ヘッドランプはLEDの4灯式なのだが、円形のLEDデイタイムランニングランプによって、遠目には初代コペン同様の丸目に見える。しかも、デイタイムランニングランプとテールランプは円ではなくコペンの頭文字である「C」字型になっているのも、ちょっとしたこだわりだ。
ブラックスポークとワイヤースポークを組み合わせたホイールも、初代コペンの6本スポーク・ホイールからインスパイアされたものだ。
サーキット通いもしたい
もっとも、現在のコペン・オーナーからすると「軽自動車じゃないのか……」という声も上がっているという。5ナンバーサイズでも登録車では「too much」と考える人もいるようだ。
だが、軽自動車のサイズ内でFR化するのは現在の安全基準では難しい部分もあり、またモータースポーツでも使ってもらいたいと考えると、このサイズと1.3Lエンジンというところに落ち着いたという。

ビジョン・コペンのシート 篠原政明
インテリアに関してはコンセプトカー然としており、まだまだショーモデルの域を出てはいない。
だが、ボディスタイルに関しては十分に完成されており、市販化を望む声も高まっているようだ。
もちろんダイハツとしては、まだ何もアナウンスされていないが、コペンのDNAである“風とともに走る喜び”に、高められた運動性能によるファン to ドライブを、ぜひ実現させてもらいたいものだ。
なお、展示車両はまだモックアップであり、搭載予定の1.3Lエンジンをはじめとしたパワートレインは積まれていない。
また、アクティブトップも開発中で、この展示車には装備されておらず、クローズド状態にはならないそうだ。
