運転免許証には12ケタの番号が付されています。この数字はどのような意味を持つのでしょうか。ここから「わかってしまう」ことも多々あります。

運転免許証の番号にはそれぞれの数字に意味がある

 運転免許証には「番号」という欄があり、12ケタの数字が記載されています。その番号はどのように決められているのでしょうか。それぞれの数字には“意味”があります。


免許の番号には意味がある(警察庁の画像を加工)。

 まず頭の2ケタの数字、これは初めて免許証を交付された都道府県の公安委員会のコードが記載されています。たとえば北海道なら「11」、宮城なら「22」、東京なら「30」、愛知は「54」、大阪なら「62」、福岡なら「90」と、おおむね北から南へ数が大きくなっていきます。これは、愛知県で運転免許証を交付された人が、引越しをして東京で運転免許の更新をしても番号が変わらず「54」のままとなります。

 次に3ケタ目と4ケタ目は初めて運転免許証をとった年(西暦)の下2ケタです。1990年なら「90」、2000年なら「00」といった具合です。5〜10ケタ目は各都道府県の公安委員会がそれぞれ定めている管理番号となっています。

 つまり、同じ都道府県で同じ年に免許を取得した人の場合、1ケタ目から4ケタ目までは同じ数字に、5〜10ケタ目は異なる数字になるというわけです。

 その後に続く2つの数字も個人によって番号が異なります。11ケタ目はチェックデジットと呼ばれるもので、数字列の誤りを検知するために付加される検査用の数字です。このチェックデジットは、上位10ケタの数字を一定の式で計算すると求められるようになっており、計算の結果チェックデジットの数字と異なった場合、どこかの数字に入力ミスが発生している可能性がある、といったことが分かります。

 最後の12ケタ目の数字は、その人個人の過去に関することとも言えます。これは再交付番号と呼ばれ、運転免許証の紛失回数を意味します。運転免許証を一度もなくしたことがない人は末尾が必ず0ですが、免許の紛失や盗難などで一度再発行したことがある人は1、二度再発行をしたことがある人は末尾が2になります。ただし、再発行10回以上は「1」に戻り、以降、一回再発行ごとに1を加えていきます。

 運転免許証は、1ケタ目から11ケタ目までの番号が変わることはありませんが、この12ケタ目の再交付番号だけは、唯一変わる可能性がある数字なのです。