メディアの取材に応じる薛瑞元衛生福利部長

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(台北中央社)中国が企業登録の不備を理由に台湾からの一部食品の輸入を停止している問題で、薛瑞元(せつずいげん)衛生福利部長(保健相)は14日、中国が台湾企業に求めている登録の形式や記入情報が他国企業とは異なることを明らかにした。同部食品薬物管理署(食薬署)は同日、中国から求められている申請書や必要書類のリストなど31件を公表した。

中国は今年に入り、中国向けに輸出する食品の製造などを行った全世界の企業に対し、企業登録を求めている。登録方法は品目によって異なり、政府による推薦が必要とされるものと、企業自らが登録する品目に分かれる。

中国の輸入停止の影響を受けている菓子類については、中国側から成分や配合などの詳細な内容の提出を求められ、多くの業者が追加書類の提出をやめていることが業界関係者への取材で分かった。

薛氏は取材に対し、菓子類は企業自らが中国政府に登録する品目だと説明。だが他国企業がオンラインで登録可能で、配合の部分は「任意」と明示されている一方で、台湾企業には紙のフォーマットでの情報提出を求めている上に「任意」の注釈はないため、全てが記入必須項目になっていると指摘した。

食薬署はメディアからの求めに応じ、中国から提示された申請書などを公開。中国が自身での登録を求める企業に対し、原料の配合や、処理時間や温度などの生産・加工技術の記入を要求している事実を明らかにした。

中国による台湾産食品の禁輸を巡っては今月8日、イカ、サンマなどの水産物の輸入が停止されていることが明らかになったのを皮切りに、酒類や飲料、菓子類も影響を受けていることが分かった。中国側は輸入停止について、企業登録上の不備を理由とし、追加書類の提出を求めているが、中国が台湾企業に要求した追加書類の提出期限が他国よりも短かったことなども指摘され、台湾では「差別的な扱い」だとする見方が上がっている。

(沈佩瑤/編集:名切千絵)