金田久美子の優勝で感じた 上田桃子が昨今の“パワーゲーム”にフォーカスしない理由
近年はスイング、クラブ、トレーニングなどの進化によって選手たちの飛距離が格段に伸びており、各国のツアーがより“パワーゲーム”となっていると言われている。上田桃子も米ツアー勢を見て「飛ぶ選手が多い」と感じたが、一方で「そこにフォーカスしないほうがいいのかな、と思います」とパワーゲームから距離を置く姿勢を見せている。
きっかけは先週の金田久美子による復活優勝だった。テレビで見ていたという上田は、ドライビングディスタンス94位(222.10ヤード)の金田が勝利した姿に惹かれるものがあったという。
「いまはパワーゲームになっていますし、アプローチやパターがうまい選手も増えてきたと思います。とはいえ、自分の実力を出し切ることがどれだけ難しいかと考えさせられました。ワンショットだけ切り取るとパワーゲームになっていると思いますが、スコアという部分を考えると、そこにフォーカスしないほうがいいのかな、と思います」
大事なのは流れであり、自分のゴルフを最大限発揮すること。それができればパワーで勝らずとも、スコアでは勝つことができる。「若い選手がいいプレーしているのを見ていて、勝つということは簡単なことではないなと思っていました。そのなかでも(金田は)いい表情をしていたし、落ち着いていた。やり切った選手だけが、ああいう表情ができるんだろうなと感じましたね」。スタッツには表れないものも大事であると再認識した。
勝利への闘志はもちろん不可欠だが、勝ちたい気持ちが先行しすぎてもダメ。「欲とどう戦うか。優勝したいということへの向き合い方。それがコントロールできればなと思っています」。だから首位タイ発進しても、あすははきれいさっぱり忘れる。「きょうのスコアを切り捨てます。確かにきょうはよかったけど、“きのうは入っていたのに”とかは余計な情報になる。あしたもベストを尽くすのが今週の目標です」。培ってきたものをいかに発揮するか。それができればおのずと結果はついてくる。(文・秋田義和)
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