横浜FCは18日、元日本代表MF中村俊輔(44)が2022シーズンをもって現役を引退することを発表した。

 神奈川県出身の中村は、横浜F・マリノスの前身にあたる日産FCのジュニアユースから桐光学園高を経て、1997年に横浜マリノス(現横浜FM)に入団。同年4月にJリーグデビューを果たし、5月にのちの代名詞となる左足の直接FKで初得点を挙げた。

 ルーキーイヤーにJリーグ優秀新人賞を獲得すると、プロ3年目の1999年に背番号を25から10に変更。2000年にはJリーグ1stステージ優勝に貢献し、最年少の22歳でJリーグ最優秀選手に選ばれた。代表では1998年に岡田武史氏が率いていたA代表に初招集。2000年2月にフィリップ・トルシエ氏の下でA代表デビューを飾り、9月のシドニーオリンピックでベスト8進出、10月のアジアカップで優勝を経験した。

 2001年には横浜FMのナビスコカップ(現ルヴァンカップ)制覇に貢献。2002年の日韓W杯ワールドカップでのメンバー入りが期待されていたが、失意の落選となった。同年7月には初の海外挑戦としてセリエAのレッジーナに移籍。代表ではジーコ氏率いるチームで中心選手を担い、2004年にアジア杯連覇へと導いた。

 セリエAで3年間プレーした後、2005年7月にスコットランドのセルティックに移籍。翌2006年のドイツW杯では初戦のオーストラリア戦で1得点を挙げるも、チームは未勝利でグループリーグ敗退となった。それでもW杯後にUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)初出場を果たすと、グループリーグのマンチェスター・ユナイテッド戦で2試合連続のFK弾。今なお伝説として語り継がれている。同シーズンは国内リーグ連覇の立役者にもなり、MVPに選出された。

 その後、2009年6月にスペインのエスパニョールに移籍し、2010年2月には古巣の横浜FMに復帰。同年に南アフリカW杯に出場し、ベスト16進出を経験した。2011年から横浜FMでキャプテンを務め、2013年にはJリーグMVPを受賞。2016年まで6シーズン連続で主将を担い、2017年に磐田へと移籍した。

 磐田では約2シーズン半プレーし、2019年7月に現所属の横浜FCへ。同シーズンのJ1昇格に貢献し、2020年はJ1リーグ戦10試合、2021年は12試合に出場した。チームは昨季にJ2降格となったが、前節に1年でのJ1復帰が確定。中村はここまでリーグ戦5試合に出場していた。

 現役引退に際し、クラブ公式サイトを通じて次のようにコメントしている。

「今シーズンをもち現役から退く決断をしました」

「幼稚園のときにサッカーボールを蹴り始めてから、40年もの月日が経ちました」

「はじめは、楽しいという思いだけで始めたサッカー。そのサッカーが仕事となり、プロサッカー選手として26年間も過ごすことができました」

「長いサッカー人生の中で、幾度となく苦悩や挫折がありましたが、いつも誰かが自分のことを支えてくれ、背中を押してくれました」

「一緒に戦ってくれたチームメイト、指導をしてくださった監督・コーチ、ケガの治療やケアをしてくれたドクター・トレーナー、クラブに携わっていただいた方々、そして、いつも熱い応援をしてくださるファン・サポーター、全ての皆様に感謝申し上げます」

「本当に多くの支えがあったからこそ、これまでサッカー選手として闘い続けることができました。26年間多くのご声援、ご協力をいただき誠にありがとうございました」

以下、クラブ発表プロフィール

●MF中村俊輔

(なかむら・しゅんすけ)

■生年月日

1978年6月24日(44歳)

■出身地

神奈川県

■身長/体重

178cm/71kg

■経歴

横浜深園SC-日産FCJrユース-桐光学園高-横浜M/横浜FM-レッジーナ(イタリア)-セルティック(スコットランド)-エスパニョール(スペイン)-横浜FM-磐田-横浜FC

■出場歴(海外クラブ含む)

リーグ戦:645試合114得点

リーグカップ:56試合9得点

天皇杯/協会杯:46試合9得点

CL/ACL:22試合2得点

■代表歴

1997年:FIFAワールドユース選手権大会

2000年:シドニーオリンピック、AFCアジアカップ2000

2003年:FIFAコンフェデレーションズカップ2003

2004年:AFCアジアカップ2004

2005年:FIFAコンフェデレーションズカップ2005

2006年:2006FIFAワールドカップ

2007年:AFCアジアカップ2007

2010年:2010FIFAワールドカップ

※通算:98試合24得点

■獲得タイトル

2000年:Jリーグ1stステージ優勝、AFCアジアカップ2000優勝

2001年:Jリーグヤマザキナビスコカップ優勝

2004年:AFCアジアカップ2004優勝

2005-06年:スコティシュプレミアリーグ優勝、スコットランドリーグカップ優勝

2006-07年:スコティシュプレミアリーグ優勝、スコティッシュFAカップ優勝

2007-08年:スコティシュプレミアリーグ優勝

2008-09年:スコットランドリーグカップ優勝

2013年:第93回天皇杯全日本サッカー選手権大会優勝

■個人タイトル

Jリーグ年間最優秀選手(2000、2013)

Jリーグベストイレブン(1999、2000、2013)

スコットランド・プロサッカー選手協会年間最優秀選手(2006-2007)

スコットランド・サッカー記者協会年間最優秀選手(2006-2007)

スコットランドリーグ年間最優秀ゴール(2006-2007)

AFCアジアカップMVP(2004)

AFCアジアカップベストイレブン(2000、2004)