中野サンプラザが23年7月2日に閉館(画像はイメージ)

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JR中野駅前の複合施設「中野サンプラザ」(東京都中野区)が2023年7月2日で閉館することが、中野区議会の資料により明らかになった。再開発事業による建て替えのためだ。閉館にあたって「閉館記念コンサート」や「中野サンプラザ回顧展」などの実施を検討する。

新施設は2028年度竣工目指す

中野サンプラザは1973年6月に開館。白い三角形の形をした建物が特徴的で、2000席を超えるホールやホテル、レストランなどが入居している。

ホールでは演歌、ロック、アイドルなど幅広いジャンルのコンサートが行われ、音楽好きから親しまれてきた。「Runner」などのヒット曲を生み出したロックバンド「爆風スランプ」のボーカル・サンプラザ中野くんが、自身の芸名のモチーフにしたことでも知られる。

21年5月には野村不動産などによる再開発事業の内容が発表され、現施設を解体の上、最大7000人収容のホールやホテルなどを複合した新施設を整備するとしていた。22年度末の都市計画決定、28年度の施設竣工を目指すとしており、現施設の動向に注目が集まっていた。

22年6月30日に行われた中野区議会総務委員会第2回定例会の資料によると、5月27日に実施された施設運営者の株式会社中野サンプラザと施設所有者の株式会社まちづくり中野21の両取締役会で、施設の閉館が23年7月2日に決定。ホールを除く営業は同年6月末で終了するとした。

閉館にあたっては、中野サンプラザの「レガシーを記憶に残す取り組み」として、「閉館記念コンサート」や「ホールバックステージツアー」、「中野サンプラザ回顧展」などの実施を検討。施設見学会など区民向けのイベントも検討しているとした。