炎上しない“テクニック”を心掛けている東野幸治

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お笑いタレントの東野幸治が3日深夜のラジオ番組で、“見知らぬ男性に怒鳴られた”という共通のエピソードで先日ネットニュースになったタレント・松田ゆう姫について触れている。 父は故・松田優作 、母は松田美由紀 、兄は松田龍平&翔太という芸能一家で育った彼女と芸歴が長く数々の修羅場をくぐり抜けてきた東野とは、エピソードの伝え方も怒鳴ってきた相手との対応も違うようだ。

東野幸治が“見知らぬ男性に怒鳴られた”のは、大阪へ向かう新幹線の中でも出来事だ。5月27日深夜放送のラジオ番組『東野幸治のホンモノラジオ』(ABCラジオ)によると、品川駅のコーヒー店でソーセージを挟んでいるマフィンとアイスコーヒーを購入した東野はいつものように新幹線の車内で食べていた。すると途中で、東野より年下で仕立ての良いスーツを着た男性が乗車し、通路を挟んだ反対側に座った。その男性からいきなり、「臭ぇんだよ!」と怒鳴られたという。車内は4割ぐらい席が埋まっていたが、明らかに自分に対しての怒号だった。

カチンときた東野は「俺、いつもこれ食べてるんですよ」「何もそんな臭いって、1回も言われたことないですよ」と言い返したが、「臭ぇんだよ」「誰も言えねぇんだよ、臭くても。やめろ、それ!」と言われ、納得できなかったものの東野は渋々食べていたものを紙袋の中に仕舞ったという。このエピソードはネットニュースにもなり反響を呼んだが、「新幹線の車内では飲食が許されているのに、いきなり怒鳴りつけるのはおかしい」「においが嫌だったにしても、丁寧に言えばいいのに」と東野に同情するコメントがあがっていた。

一方、松田ゆう姫が5月25日放送の情報バラエティ『5時に夢中!』(TOKYO MX)で披露したのは、彼女が直接“見知らぬ男性に怒鳴られた”のではない。「結構前ですけど私が前を歩いていて、友だちが電子タバコで歩きタバコをしちゃってて」「そのまま進んでいたら、後ろからおじさんの怒号がブワッと聞こえて」と状況を説明し、すごい声で歩きタバコを咎められ「心臓が止まるくらいびっくりして」と明かした。その男性は70歳くらいでそのままスタスタ歩いて行ったのだが、あまりの怒鳴り声に恐怖を感じた松田は男性を追いかけ、「その怒り方はないんじゃないですか!」と食ってかかったという。彼女と同じ水曜コメンテーターのヒコロヒーが「え〜怒り返したの?」と驚くと、「だって、あまりにもショックだったの。恐怖だったから、そんなことあるの?って」と当時を振り返り、松田から怒られた男性は「う、うぅ」と言葉に詰まりながら去って行ったらしい。「いきなりMAXの怒鳴り声、あれはもはや暴力かなと」と、どうしても松田は黙っていられなかったようだ。この発言もすぐにネットニュースになったが、「その友人に対して注意できなかった松田さんに残念でしかたない。確かにおじさんも怒鳴るのはダメだけど、注意されたら素直に謝罪すべき」「最近、こういう人が若い世代に増えているんですよね。怒り方を指摘する前に、怒られた理由を理解できない。要は反省できないんですよ。だからこういう逆キレのような言動ができる」など、松田を非難する声が圧倒的に多く見られたのだ。

この松田の発言を『東野幸治のホンモノラジオ』(ABCラジオ)でリスナーから教えてもらった東野は、「えっ、凄いねこの人。芸能人の子供やなぁ、凄いな〜」と妙な感心をしている。さらに「2つのネットニュースのコメント欄は評価が真っ二つで、東野さんのニュースのコメント欄は擁護する意見がほとんどなのに対して、松田さんは批判の声が多く炎上していました。同じように怒鳴られた芸能人のニュースでも、こうまでも賛否の声に差が出るのかと驚きました」とのリスナーからの意見に、東野は「これはね、申し訳ないですけど、テクニックなんですよ」と笑う。常に自分は“ディフェンス重視”のボクサーであり、とにかくダウン(炎上)しないよう、“決定的なパンチを貰うこと無く、ジャブが当たる程度”で試合を進めることを肝に銘じ、テレビやラジオで発言しているらしい。

松田はこの炎上の後、自身のツイッターで「ゴジムの発言に関して断面だけ見て判断してくるアンチの皆様」「よしよし、わーった、わーった しかないです。Get a life」(原文ママ)と挑発的なコメントを出し削除しているが、東野にはこの部分の感想も是非聞いてみたいものだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)