※この記事は2011年12月26日にBLOGOSで公開されたものです

23日の引退会見で、ハンカチで涙をぬぐう島田紳助(吉本興業東京本社にて、撮影:野原誠治)
「僕の中では『この程度』なんです。頻繁に密着しているわけではない。『この程度』でも引退になるんだと、後輩に同じ過ちを繰り返させたくない」。8月23日東京都内で急遽、引退会見を開いた人気タレント島田紳助氏は、こう話した。

人気タレントの突然の引退は、各所から様々な反響を呼ぶと同時に「紳助さんが近日中にも逮捕されるのはではないか」など憶測も乱れ飛んだ。引退会見から4カ月経過した現在でも「芸能界復帰」の噂が浮かんでは消えるを繰り返しており、改めて島田紳助氏の影響力の大きさが感じられる。

また、この騒動の背景には、10月1日から全国で施行されることとなった「暴力団排除条例」の問題がある。同条例のポイントについて、ジャーナリストの須田慎一郎氏は以下のように説明している。

最大のポイントというのは、暴力団、あるいはヤクザ組織そのもの、あるいはヤクザ組員そのものを対象としているわけではなくて、その周辺にいるカタギの人たち、あるいは普通の一般市民が暴力団と付き合うことによって、何らかのペナルティを課せられることになりますよと。

・「ニコ生×BLOGOS第3回 「芸能界・角界に食い込む893の実情」」

つまり、条例の本格施行を前に"見せしめ"として当局が紳助さんを摘発したのではないかという見方である。そのため、以前から暴力団との関係が噂されている芸能関係者は対応に追われているとの報道も見られ、紅白の出場者にも影響があったとされている。

そのため、松永英明氏のように、今回の騒動を契機に芸能界の"浄化"を期待する声もあった。

「何度か会った」「メールで感謝した」で紳助さんレベルの大物が完全引退だとすれば、そういうブラックな事務所自体が存続し得ないということになる。紳助さんの「切腹」が意外なところに波紋を呼ぶ可能性は充分に考えられるのではないか。場合によってはこれが芸能界の「完全浄化」につながることもありえると思われる。

島田紳助引退騒動を巡っては、まだ明らかになっていない事情もあるとされており、今後の展開が注目される。

■BLOGOSで振り返る“島田紳助引退騒動”
・会見の模様
・紳助氏引退騒動とマスコミ - 2011年8月31日
・島田紳助引退理由のメールは、どこから来て、どこにつながっているのか - 2011年8月25日
・ビートたけしは紳助と変わりない。いやもっと嫌な奴だ。 - 2011年10月11日
・ニコ生×BLOGOS第3回 「芸能界・角界に食い込む893の実情」 - 2011年11月2日