埼玉西武ライオンズ・山野辺翔さんによるネット際キャッチのファール判定が謎深いので、今後はネットに高圧電流を流そうと思った件。
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よし、ネットに高圧電流流そう!
20日のプロ野球で興味深い出来事が起きました。埼玉西武ライオンズVS千葉ロウキマリーンズ戦の、4回表のロッテの攻撃でのこと。6番・福田さんが三塁側ファウルゾーンに打ち上げたフライを、西武の山野辺さんがキャッチしたように見えたのですが、何故か審判からはファウルと判定されたのです。
パッと見た限りではファウルフライでアウトのように見えるプレーだったので、西武の辻監督(※一点しんにょう)もリクエストをしますが、判定は覆らずファウル。何故なのかはよくわからないままの決着となりましたが、解説コメントで「西武ドームのローカルルールによるものだ」という説が流れ、さらなる困惑が広がったのです。
↓確かにキャッチしているようには見えるが…
↓コチラの記事では謎は謎のままで「何故ファウルなのか」は語られていません!
西武ベンチも困惑「そんなルール知らなかった」 大キャッチしたのにファウルの珍事#seibulions #npbhttps://t.co/ysq6TkAH2C
- Full-Count フルカウント (@Fullcountc2) April 20, 2022
↓コチラの記事によれば「ネットをつかんで捕球した」ためにファウルなのだとか!
#西武 #山野辺 ネット際のフェンス登る“幻のファインプレー”リプレー検証も判定はファウル― スポニチ Sponichi Annex 野球 https://t.co/opaYxSud0j pic.twitter.com/dgRorRj3nL
- スポニチ西武担当 (@Sponichi_Lions1) April 20, 2022
この山野辺さんというのは、ネット際のプレーが好きな選手です。いけると思えば勇猛果敢、ときには観客席にダイブすることも辞さずに突っ込んでいきます。2020年には一塁側ファウルゾーンで、ネットに飛び込むようにしてフライをキャッチしたこともありました。ダイビングキャッチののち、すかさず起き上がって走者を刺しにいった見事なプレーは、「ネットの反発まで計算していた」とのことでハンモックキャッチなどとも呼ばれたものです。
このハンモックキャッチはよくて、今回のフェンスよじのぼりキャッチはダメとなる。確かに不可解なので「西武ドームのローカルルール説」も流れるのかなと思います。実際問題、2020年から比べると西武ドームには若干の変化がありまして、それが「ローカルルール」なるものを生み出した可能性はあるかもしれません。
映像を見ればわかるように、2020年当時は低いネットしかなかったものが、現在は内野全体が高いネットで囲われています。かつて広島市民球場に登場したネットよじのぼりオジサンのように、このネットをよじのぼってファウルを取ろうとするバカとか、ネットを押してファウルにならないようにするバカが出てきたら困るので、「ネットを押したりのぼったりするのはローカルルールで禁止しよう」とした可能性はあるかなと思います。
ただ、冷静に考えれば、ネットに触ったりよじのぼったりするのを止めさせたいのなら、ネットに高圧電流でも流せば済む話ですよね。ローカルルールにするまでもなく、デッドオワアライブで解決できます。朝刊を読めば正解が書いてあるのかもしれませんが、おそらくコレはローカルルールなどというものではなく正規のルール内で普通に判定されたプレーでしょう。
最新の文言ではないので恐縮ですが、野球規則で「正規の捕球」とはなんぞやというのを記載した部分には、スタンドなどに近づいてファウルボールをつかみ、アウトにできる場合とはどういうものかを記載した箇所があります。それによれば「ボールデッドの個所(たとえばスタンド)に近づいてファウル飛球を捕らえるためには、野手はグラウンド(ダッグアウトの縁を含む)上または上方に片足または両足を置いておかなければならず、またいずれの足もダッグアウトの中またはボールデッドの個所の中に置いてはならない」とあります。かいつまんで言うと、スタンドに手を伸ばしてもいいよ、フェンスに乗ってもいいよ、ただスタンドなどに踏み込んではいけないよ、といったところでしょうか。
この文面では「いずれの足もダッグアウトの中またはボールデッドの個所の中に置いてはならい」と足のことしか書いていませんが、これが「手=前足」も含むのだと考えれば、「ネット=ボールデッドの個所」をつかみながら捕球する行為は正規の捕球ではないということになるのではなかろうかと。2020年のハンモックキャッチの際もネットには触れていますが、これは飛び込みながら正規の捕球をしたうえでネットにもたれかかったもの。「フライキャッチ後、スタンドに選手が飛び込んでもホームランにはならない」のと同様に、捕球したあとなので問題なかったのでしょう。
どういう理由にせよ、あのネットをつかんでもOKということにしたら、いろいろな不正ができそうなので(※ひとりネット上でバカが待機するシフトなど/たまに大怪我する)、今回はファウルということでよいのではないかと思います。今後は選手たちへの注意喚起と、ルールがよくわからなくても「コレはダメです」とビビビッと伝わるように高圧電流を流しておきますので、身体でご理解いただければと思います。
↓正規の捕球後に外野スタンドにキャッチした選手が落ちても、それはホームランにはならない!
山野辺さんもフェンスの上で待つのではなく、最後に乗ればよかったですかね!
捕るタイミングに合わせて!
さて、このように「何だかよくわからない」事例は「何かに使えそう」な気がしてきます。たとえばネットをもっとグラウンド側に傾けておけば、ファウルゾーンに飛んだら何でもファウルにできそうですし、ネットのアチコチにつかみやすそうな取っ手でもつけておけばフェンスをのぼるまでもない打球でも、ついうっかり取っ手を握ってしまってファウルになるかもしれません。
良し悪しはさておき、たとえば垂直な壁のように観客席を設け、観客から手が届くあたりにネットを張っておけば、「ギリファウル」にしたいときはネットをみんなでちょっと押してやり、「ギリフェア」にしたいときはネットを手前に引っ張ってやれば、ナノミクロンフィルム一枚程度の勝敗は分けられるでしょう。
いっそ、観客席ごとファウルゾーンに覆いかぶさるようにせり出しておくというのもアリかもしれません。よじのぼろうとしてものぼれない、グラウンド側に傾く壁のような観客席は、あらゆるフライをファウルにするでしょう。その際、せり出した部分の床面は透明なガラスなどにしておいて、観衆は選手たちのプレーを真上視点から見るのです。ファウルボールがたまに自分の足元の床に当たる、これはなかなかエキサイティングな観戦体験かもしれません。ドローンで上から見ているみたいな感覚で。どうせ内野席全部ネットで見づらいのなら、それぐらい変わったことをやってもいいでしょう。どうせ見づらいんだから。
まぁ、現実的には、西武ドームの大がかりな改修は親会社にお金がないので当面できませんから、まずはやはり高圧電流を流すところから手をつけていくとしましょう。高圧電流さえあれば、「捕ったのにファウルなの!?」という疑問は生まれないのです。よしんばグラブにボールが入ったとしても、ネットに触れてビビビッとなればボール落とすと思いますからね。どんなローカルルールがあろうとも、落とせばファウルで迷うことなく円満解決です!
「山野辺翔」もとい「壁ノ辺翔」的なエキサイティングプレーに今後も期待です!
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