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球春到来!俺達襲来!

2022年プロ野球が開幕しました。コロナ禍をじんわりと押し返すように今季のプロ野球では観客数の制限が撤廃され、ギッシリとお客さんを集めたなかでの開催となりました。声出し応援は引きつづき控える状況ではありますが、飲み・食い・ともに盛り上がる、そんな幸せが戻ってきました。

祭の始まりを祝うように、各地の開幕戦では華やかなイベントが執り行なわれました。ベリーグッドマンのライブで盛り上がった阪神VSヤクルト戦。バックスクリーン頂上に三浦監督がすっくと立ち「男のなかの男たち出て来いや!」ばりの呼び込みを見せた横浜VS広島戦。大改修を終えた東京ドームで、観衆に遠隔操作ライトを配布して光の大演出を行ない、長嶋終身名誉監督のご臨席も賜った巨人VS中日戦。セ・リーグの仕掛ける光と音の演出は素晴らしいものばかりでした。

↓巨人の大型ビジョンは大きくてキレイでいいですね!

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もちろんパ・リーグも負けてはいません(※勝ってるとは言ってない点に注意)。他球場より2時間ほど早く開幕を迎えた楽天VSロッテ戦では、夕日を浴びて「青葉城恋唄」のさとう宗幸さんが始球式に登場するというほっこりムード。球団創設一年目で当時の田尾監督を解任した際には、さとう宗幸さんは「Mさん」に激怒してファンを辞めたとも伝え聞いていましたが、長い時間を経て雪解けを迎えていたようです。Mさんのやっていることは何ひとつ変わっていないと思いますが、時間が解決することってあるんですね。

そして、注目のビッグボス新庄が初戦を迎えるソフトバンクVS日本ハム戦では、ソフバンのホームでありながら「ルパン三世」の曲に乗せてビッグボスが球場内で神出鬼没に現れるド派手な演出が。特注の光るビッグボスユニフォームや、始球式の打席に自ら立って「始球式のボールを素手で捕る」パフォーマンスなど、やることなすこと意外性の塊です。一瞬、福岡ドームでの開幕だということすら忘れていました。(※なお、本来なら今季のパ・リーグは2018年の順位に基づき日ハムが本拠地開幕のはずだったが、来季新球場で開幕を迎えるために楽天と開幕権を融通し合った)

ただ、そのビッグボスにも負けず劣らず(※勝ってるとは言ってない点に注意)だったのがソフトバンクの藤本博史新監督。和太鼓が打ち鳴らされるなか、角田信朗さんの「よっしゃあ漢唄」に乗せて、みこしに乗った藤本監督がえっさほいさと運ばれてきたではありませんか。「みこしは軽いほうがいい」というメッセージなのか、はたまた傀儡政権樹立の宣言か。あるいは「ウチも監督で遊ぼう」というホークス営業部の新方針か。若干スベってる感は否めませんでしたが「ほぅ、クスッ」くらいには楽しませてもらいました。ぜひこれからも毎試合みこしで来てもらいたいところです。

↓弱そうwwwwwwwwwwww

これ、いけにえを運ぶときのヤツに見えます!

今季は西武と熱い5位争いをしてくれそうな予感!



そして我が埼玉西武ライオンズ。試合開始に先立ち、本拠地上空では航空自衛隊所属の曲技飛行隊ブルーインパルスが展示飛行を行なっていました。昨年コロナ禍で中止になったイベントのやり直しとして、改めて西武ドームにやってきてくれたブルーインパルス。空にかかる白いスモークと、見上げる人々からの喝采。やはりブルーインパルスが飛ぶと特別な気持ちになります。東京五輪(1964年のほう)が甦り、ノスタルジックな気持ちになります。昭和ロマンを標榜する西武グループとしては、これ以上ない演出と言えるでしょう。

そして試合前セレモニーも見事なもの。中部航空音楽隊による「地平を駈ける獅子を見た」「吠えろライオンズ」の演奏などで、昭和ロマンが球場にあふれます。光に頼るな。映像に頼るな。プロジェクションマッピング?何だソレ。そんな小手先ではなく、リアルな飛行機とリアルな楽器で本物の感動をお届けするのだ……という西武球団の意欲も垣間見えるよう。18時じゃまだ明るいから光の演出はどの道できない説もありますが、西武らしいセレモニーでした。

↓ありがとうブルーインパルス!


いざ始まった試合も、また素晴らしいもの。対戦相手オリックスの先発は日本一の投手・山本由伸さんです。「うん、負けたな」「開幕戦を楽しもう!」「初戦から山本さんを見せていただけて光栄です!」という華やかな気持ちが盛り上がる素敵な開幕カードではありませんか。

もちろん我が方も、あっさり負けるつもりはありません(※勝つつもりも別にないが)。開幕投手に高橋光成さんを立てて食い下がっていく構えです。7回、あるいは8回、できれば9回。緊迫の投手戦の果てに0-1で負けるとかが理想的。もしもそんな感じになれば「今季のベストゲーム決定!」くらいの話です。

両軍先発はその期待に見事に応えてくれました。山本さんはまぁ素晴らしいこと。ストライクゾーン隅に突き刺さる150キロのストレート。切れ味鋭いフォーク。まったく手が出ないカーブ。どのボールも素晴らしい。ごく稀に西武がチャンスをつかんでも、そのときに出てくる「本気」がまた桁違いです。真っ直ぐズドン、真っ直ぐズドン、真っ直ぐズドンの力勝負で西武打線をねじ伏せます。こんなもん誰が打てるんだという感じです。

西武・高橋光成さんも開幕投手の名に恥じないナイスピッチング。中盤に連打で2点を失いはしますが、7回5安打2失点ならば十分です。味方の攻撃時に相手のファインプレーがつづいたことも含めて、相手が上だったとスッキリと忘れるほうがいいでしょう。8回終了まではピリッとしたいい試合でした。8回までは、本当にピリッとした試合でした。

そして、最後。

「ちょっと笑わすか」くらいのノリで、

アレはやって来ました。

「俺達」とも称される伝統芸、

「西武の中継ぎ」が。

9回のマウンドに上がったのは十亀剣さん。西武ベンチが「どうせ9回も山本なんだろ?本気の継投はしたくないなー」という熱い信頼で送り出す「西武の中継ぎ」です。十亀さんは先頭の吉田正尚さんに際どい内野安打を許すと、「おいおい、あの打球でもあわやアウトじゃねーか」「源田凄すぎるだろ」「打たせちゃダメだな」とでも思ったのか、絶対にバックに処理をさせない形での炎上を始めます。

内野安打(※ファインプレーであわやアウト)⇒四球⇒三振(※外角に外したボールが間違ってストライクゾーンにいってしまった事故)⇒三振⇒四球で二死満塁としたあと、オリックス若月さんの放ったピッチャーゴロをファンブルしたうえにホームに悪送球するというダブルエラーが飛び出しました。終わったはずのプレーで2点を献上した十亀さんは、西武がショックを受けている隙を見逃さず、間髪入れずに2点タイムリーを浴びて一挙4失点。

「セルフのガソリンスタンドで爆発する人って、こんな感じなんだろうなー」と炎上を見守る観衆と、さっきまで9回も投げるつもりだったのにベンチに引っ込んだ山本由伸さんと、完全に諦めた西武ナインと、球場の誰もが試合の決着を確信していました。もしも今日初めて球場に来た野球ファンがいたとしたら、「これがあの有名な西武の中継ぎですか!」「いやーすごいなぁ!」「何となく勇気と元気が湧いてきました」と大喜びしたことでしょう。

もしも山本さんが完投数の不足で沢村賞を逃すようなことがあったなら、この日の十亀さんのことを思い出して欲しいなと思います。何もなければ9回完封勝ちだったはずの試合で、山本由伸さんをマウンドから引きずり下ろしたのは、西武の中継ぎ・十亀剣さんなのですから。まるで北風と太陽の寓話のようですよね。山本由伸さんをマウンドから引きずり下ろすとき、滅多打ちにするよりも、セルフ炎上するほうがスマートな方法だったなんて!目からウロコ、手からボールです!

↓山本下ろすにバットはいらぬセルフで炎上すればよい!


オリックスファンなら最高に楽しいであろう試合を提供させていただきました!

喜んでいただけましたでしょうか!

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とまぁ、我が埼玉西武ライオンズはこのようなこっぴどい負けで開幕を迎えたわけではありますが、試合があり、勝ち負けがあり、平和に楽しめるのであれば、それで十分に幸せです。個人的にもこの週末は西武ドームで開幕を迎え、球春を祝おうと思います。結果によらず、大いに楽しもうと思います。そして、プロ野球が見せてくれる、素晴らしい勝利と、面白い敗北に期待しています。面白い敗北なら、こっぴどいやつも含めて、僕は大歓迎です!


どっちみち負けてたんで、十亀さんは気に病まないでくださいね!