深セン証券取引所創業板への上場を目指している山東三元生物科技股フェン(三元生物、301206/深セン)は24日に公募を開始する。3372万株を発行予定で、公開価格は21日に発表する。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

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 深セン証券取引所創業板への上場を目指している山東三元生物科技股フェン(三元生物、301206/深セン)は24日に公募を開始する。3372万株を発行予定で、公募価格は21日に発表する。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は2007年設立。甘味料のエリスリトールの製造、販売を専門に扱うバイオ企業。エリスリトールはブドウ糖を酵母や真菌類で発酵させて製造する天然由来の甘味料で、調味料、飲料、ジャム、チョコレート、健康食品などの食品のほか、医薬品、化粧品、化学工業用品にも用いられている。2019年におけるエリスリトールの生産量シェアは中国国内で54.90%、世界で32.94%となっており、世界最大のエリスリトール生産企業である。エリスリトール製造の強みを活かしつつ、羅漢果配糖体、ステビオール配糖体、スクラロースと混合した新製品や、新しい甘味料製品の研究開発を進めている。

 中国のエリスリトール生産量は2015年の1万8000トンから2019年には5万1000トンにまで増加し、国内の甘味料生産高に占めるエリスリトールの割合も4%から6.4%まで上昇した。中国および世界においては経済の発展に伴って市民の健康意識が高まり、ショ糖に代わる甘味料の需要がますます高まっている。その中でも天然由来かつ低カロリーなエリスリトールの消費量は急速に高まっており、国内、国外いずれにおいても同社のエリストール製品の売上はさらに増えていくものとみられる。

 一方で同社は、企業の知名度が低いこと、需要の高まりにより今後多くの企業がエリスリトール製造に参入し競争が激しくなる可能性があること、食用品として厳重な品質管理が必要であること、エリスリトールの原料となるブドウ糖を製造するのに必要なトウモロコシの価格変動、売上の8割以上をエリスリトール製品に依存していること、主要な輸出先である米国との貿易摩擦激化といったリスクを抱えている。

 2020年12月期の純利益は7億8318万元(前期比64.3%増)、純利益は2億3257万元(同70.6%増)。2021年1〜9月期の売上高は13億536万元(前年同期比132.29%増)、純利益は4億4068万元(同155.94%増)。(編集担当:今関忠馬)