公演中止の同情から一転…問題イベントでビール提供のBAD HOPに広がる失望

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《この度9月1日と9月2日で開催予定のBAD HOP THE REVENGE TOUR FINAL IN YOKOHAMA ARENA 2日間を延期する事となりました》

30日夜、こうつづったのは、8人組ヒップホップクルー・BAD HOPの公式Twitterアカウントだ。

BAD HOPは8月29日、愛知県『Aichi Sky Expo』で行われた野外イベント『NAMIMONOGATARI』に参加。すると同イベントで、来場者が“ノーマスクで合唱”“身体を激しくぶつけ合う”など感染対策を無視した行為が数々行われていたことが発覚。非難が殺到する事態に。

冒頭に続く形で中止の理由について、同アカウントはこう明かしている。

《BAD HOPが主催だという事実誤認が拡散されてしまったこともあり 出演者の皆さんや、来てくださるお客さんが少しでも後ろめたい気持ちで横浜アリーナにご来場するような状況で開催するのはBAD HOPとしても不本意でもありますので 今回は自分たちの判断で延期を決定致しました》

BAD HOPが横浜アリーナで開催予定だったイベントには、『NAMIMONOGATARI』に出演していたヒップホップアーティストが何組か参加することから、一部では“BAD HOPがNAMIMONOGATARIを主催していた!”といった事実誤認が広がっていたのだ。

思わぬ風評被害を受けてしまったBAD HOP。そのためネットでは《BAD HOP超被害者じゃん》《かわいそうにBAD HOP》《飛び火惨すぎ》と同情する声が上がっていた。

いっぽう、こんな投稿も相次ぐことに。

《愛知でビール売って炎上に加担してたのに自分ら主催となると被害者面が滲み出ててダサい》
《波物語で自分たちのビール販売して感染拡大させようとしたのに、他人のせいにして僕たち悪くないもんが今のヒップホップ()のスタイルなんですね》
《アルコールを提供していた人らがこんな文章を出してるのめちゃくちゃおもろいな》

実はBAD HOPが、『NAMIMONOGATARI』で酒類を“販売していた”というのだ。現在SNSではBAD HOPの公式Twitterアカウントが、『NAMIMONOGATARI』に際し、自身の手がけたクラフトビール『BUZZ HIGHER』を《飲みながら楽しんでください》と投稿していたとの画像も拡散されている。

■「ビールを提供した意味が分からない」「飲食店が必死に耐えてるのに」

するとBAD HOPは31日、《NAMIMONOGATARIでの酒類販売について》とツイート。続けて、こう明かした。

《運営側からBAD HOPのビールを売りたいから買い取らせて欲しいと相談され商品を提供したのは事実です。開催当日1人2本までなら販売可能と運営側から説明があり、様々な種類のお酒が販売される中で販売に協力しました。以上が把握していた全ての情報となります》

運営サイドから請われる形で酒類を“提供した”というBAD HOP。しかし飲酒は注意力を低下させるため、新型コロナウイルスの感染リスクが高まるとされている。さらにイベントが行われた愛知県では緊急事態宣言が発出されており、酒類を提供する飲食店には休業要請が出されている。そのためネットでは、BAD HOPに失望する声が広がっている。

《彼らが現在の状況を考慮できていたならば、運営(主催者)からの打診に「今、酒はヤバくないですか?」と酒類提供を再考させる意見を出せたはず……。主催者に無批判なまま酒類提供に協力した点で批判されるのは当然》
《運営から言われたとしても、この状況を分かった上でビールを提供した意味が分からない》
《あんだけ飲食店が必死に耐えてるのにありえんわ》

愛知県の大村秀章知事(61)は31日の会見で、酒類の販売について「県が容認した事実は全くない」と発言しているがーー。騒動はまだまだ収まりそうにない。