外食チェーンで野菜摂取、定食なら大戸屋のバジルチキンサラダ
大戸屋の「バジルチキンサラダ定食」※しそひじき五穀ご飯
《野菜は1日350g以上食べましょう》
厚生労働省は、こう推奨する。これは、一般的なもやしで約2袋弱、ミニトマトなら約35個ぶんのボリュームだ。とはいえ、サラリーマンには、毎回の食事をのんびり準備をする時間はない−−。
「外食チェーン店で、十分に野菜は摂れますよ」
こう語るのは、管理栄養士の浅野まみこ氏(44)だ。
「最近は外食チェーン店でも、野菜摂取や健康を意識したメニューを、数多く取り揃えています。『1日ぶんの野菜が摂れる○○』『低糖質』といったメニューも増えてきており、選び方次第で、栄養バランスのいい食事ができるんです。
とくに40代、50代の方は、外食される機会が多いのですが、皆さん炭水化物がメインなんです。選択肢が、『野菜にする? それとも肉? 魚?』ではなく、『ご飯か? 蕎麦か?』というふうになってしまっている。
いっさい炭水化物や糖質を摂らないのは過激ですが、ふだんの食生活では、『炭水化物』過剰になっていると考えてよいと思います」
仰るとおり。そこで実際に、人気の外食チェーン店の「定食セット」から、野菜が摂れるメニューを浅野氏に厳選してもらい、以下にまとめた。さっそく本日から、外食野菜生活を始めます!
【管理栄養士・浅野まみこ氏の外食「推薦定食」ランキング】
※★は緑黄色野菜、表記のない価格は税別
●第1位:大戸屋「バジルチキンサラダ定食」852円
・摂れる野菜:キャベツ、カボチャ★、トマト★、サニーレタスなど
「野菜調理を店舗で下処理しているので、新鮮な野菜の栄養素を摂ることができます。定食としてバランスがよいですね」(浅野氏・以下同)
●第2位:ぎょうざの満洲「レバニラ炒めセット」800円
・摂れる野菜:ニラ★、ニンジン★、もやし、玉ねぎなど
「中華料理は栄養バランスを整えやすいんですよ。優秀なタンパク質のレバーに、野菜がたっぷり。ご飯はロウカット玄米を選べるのも◎」
●第3位:シズラー「プレミアムサラダバー」1980円(平日ランチ)
・摂れる野菜:ミニトマト★、ブロッコリー★、パプリカ★、キャベツ、レタスなど
「サラダバーは、うまく利用することで、栄養バランスをぐっと高めることができます。外食上級者は絶対に選択するべき場所」
シズラーの「プレミアムサラダバー」
【こちらもおすすめ! 野菜が摂れる「定食メニュー」】
※★は緑黄色野菜、表記のない価格は税別
●ガスト「海老と山芋オクラのねばとろサラダ麺」799円
・摂れる野菜:山芋、オクラ★、トマト★、レタスなど
「山芋やオクラなど水溶性の食物繊維は、血糖値の上昇を抑えてくれ、コレステロールを排出します」
●牛角「シャキシャキ塩ピーマン」290円
・摂れる野菜:ピーマン★
「じつは焼肉屋さんは、野菜メニューが多い場所。選び方によって、緑黄色野菜がしっかり摂れますよ」
●餃子の王将「にんにくゼロ生姜餃子」240円(東日本)、220円(西日本)
・摂れる野菜:キャベツ、ニラ★、生姜
「皮が糖質、中にキャベツとお肉が入っているバランス食『餃子』。ライスなしで食べる方が増えています」
●グラッチェガーデンズ「彩り野菜のトマトソーススパゲティ」699円
・摂れる野菜:トマト★、ブロッコリー★、なすなど
「トマトソースは、リコピン含有量が抜群に高い。油と合わせて加熱すると、効率的に抗酸化作用が働く」
●自然食バイキングはーべすと「自然食バイキング」1599円(平日ランチ)
・摂れる野菜:玉ねぎ、大根、じゃがいも、ニンジン★、さつまいもなど
「メニューは店舗により常時60種類以上揃っています。緑黄色野菜の入ったメニューを、ぜひ積極的に」
●しゃぶ葉「お野菜食べ放題セット 三元豚セット」999円(平日ランチ)
・摂れる野菜:白菜、春菊、オクラ★など、10種類以上の野菜が食べ放題
「お肉3皿つきの野菜食べ放題メニューがあります。タンパク質も摂れて、しゃぶしゃぶだと野菜を多く食べられます」
●ジョナサン「1日分の緑黄色野菜が摂れるドリア」799円
・摂れる野菜:ブロッコリー★、トマト★、カボチャ★など
「緑黄色野菜が120g。1日に必要な野菜350gのうち、目安として緑黄色野菜は、その1/3とされています」
●デニーズ「PREMIUM パワーサラダ」949円
・摂れる野菜:レタス、水菜★、大根、ケール★、ニンジン★など
「このサラダだけで満足できる。3種類のお肉でタンパク質もしっかり補給できる、主食系のサラダはブームです」
●華屋与兵衛「国産蒸し鶏サラダうどん」890円
・摂れる野菜:カボチャ★、なす、パプリカ★など
「バランスが取れているメニュー。カボチャ、パプリカといった緑黄色野菜も豊富に入っています」
●バーミヤン「野菜たっぷりタンメン」649円
・摂れる野菜:キャベツ、ニンジン★、もやし、ニラ★など
「ほうれん草を練り込んだ『翡翠麺』にも変更可。通常麺に比べ、糖質35%カットの注目麺です。ぜひベジファーストで」
●日高屋「野菜たっぷりタンメン」520円(税込み)
・摂れる野菜:キャベツ、もやし、白菜、ニンジン★、ニラ★など
「1日に必要な野菜350gが入っています。麺少なめ(490円)も選択可。ニンジン、ニラは緑黄色野菜」
●びっくりドンキー「ブロッコリーの箱舟」448円
・摂れる野菜:ブロッコリー★
「香ばしく素揚げした、ブロッコリーのオーブン焼き。サイドメニューとして緑黄色野菜が摂れます」
●夢庵「夢郎うどん」799円
・摂れる野菜:キャベツ、もやしなど
「1日に必要な野菜量の、1/2が摂れます。野菜量175G。糖質約50%オフの低糖質うどんに変更するのもいいですね」
●やよい軒「たっぷり野菜の肉野菜炒め定食」820円(税込み)
・摂れる野菜:キャベツ、もやし、玉ねぎ、ニンジン★、豆苗など
「ニンジン、豆苗などの野菜が360g。やよい軒も健康メニューが増えてきました。雑穀米も選べます」
●ロイヤルホスト「食いしんぼうのシェフサラダ」880円
・摂れる野菜:トマト★、ブロッコリー★、レッドオニオン、レタスなど
「アボカド入り。アボカドは果物ですが栄養価は高い。オレイン酸が、コレステロールを改善してくれます」
あさのまみこ
管理栄養士。外食やコンビニを使った実践型栄養アドバイスが得意分野。『夕刊フジ』にて、「外食・コンビニ健康法」を毎週水曜連載中
※価格は店舗によって異なる場合があります。一部取り扱いのない店舗があります
(週刊FLASH 2019年9月24日号)