WikiLeaksがこれまでベールに包まれていたAmazonが運用するデータセンター(クラウド向けサーバー)の正確な所在地を暴露しました。世界9カ国15都市に分散されたAmazonデータセンターは東京、大阪にも設置されているようです。

WikiLeaks - Amazon Atlas

https://wikileaks.org/amazon-atlas/

WikiLeaksはAmazonの「機密性の高い内部文書」を入手することに成功。これは、世界9カ国15都市にまたがって設置された100以上のデータセンターの所在地と運用に関する文書だとのこと。なお、この文書についても上記ページで公開されています。

AWSによって世界最大のクラウドプロバイダーとして君臨するAmazonは、世界のクラウドインフラストラクチャサービス市場の34%を占めているという調査が出されていますが、その所在地や運用内容については公表されていませんでした。せいぜい、自然災害や他の問題からクラウドインフラに障害が発生した場合のみ情報が漏れてくるくらいで、Amazonはクラウドインフラについて情報を隠しています。WikiLeaksによると、データセンター関連企業は別会社の形態をとっていることも多く、企業情報から背後のAmazonの存在を知ることは困難だとのこと。



しかし、WikiLeaksによるとアメリカで機密情報をホストするためのクラウドとして認定を受けた数少ない企業の一つであるAmazonは、CIAとの間で最高機密に分類する情報を管理するクラウド構築のために6億ドル(約660億円)の契約を締結しています。また、2017年には「AWS Secret Region」と呼ばれる企業を含む幅広い機関の機密情報を管理するクラウドサービスやアメリカ政府御用達のサービス「GovCloud region」を提供するなど、Amazonは公共インフラとして機能するクラウドを牛耳る存在となっています。そのため、Amazonのデータセンターに関する情報を開示することは公益性のある行為だ、というのがWikiLeaksの考えのようです。

アメリカ国防総省と100億ドル(約1兆1000億円)規模の契約を締結するための入札が迫っていますが、OracleやIBMなどの他の企業が「Amazonは入札競争において不当に有利な立場にある」と訴えるほど、Amazonによる巨額の契約での単独受注が予想される中で、WikiLeaksはAmazonのデータセンターへの研究を促し監視を強める意味合いで、Amazonのデータセンターの所在地を公開したそうです。

ということで、WikiLeaksが公開したAmazonのデータセンター所在地は、以下のサイトで確認できます。

WikiLeaks - Map of Amazon's Data Centers

https://wikileaks.org/amazon-atlas/map/



地図に世界中のAmazonデータセンターがピンで表示されています。都市名をクリックして範囲を絞ることも可能。「Tokyo」(東京)をクリックすると……



東京近辺のデータセンターの場所が8か所確認できました。



例えば江東区の豊洲にあるピン。「EQUINIX」という企業の所在地が指定されています。



大阪だと、中央区の四ツ橋にある「EQUINIX OS1」データセンターなどがヒットしました。