日本・フランス・ベナン 三つの土地で生まれた茶器に触れ、味わい、知る|第162回明倫茶会『土味の三角測量:序章、1−1』開催

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〜 異なる視点をつなぎ、文化をたどる茶会と資料展示 〜

京都芸術センター(京都市中京区)は、第162回明倫茶会『土味の三角測量:序章、1−1』を開催します。資料展示は2026年5月23日(土)〜30日(土)(5月26日・27日は休館)、お茶会は5月23日(土)に実施。日本・フランス・ベナンという異なる文化的背景をもつ三つの視点から、展示と茶会を通じて、触れ、味わい、知る体験を通して文化の差異や共通点を探ります。







産地の明かされないやきものが、対話と気づきをひらく茶会

明倫茶会は、あらゆる文化の結節点とされる茶の湯の原点に立ち返り、多様な文化や価値観を語らうなかで、あらかじめ定められた答えではない新たな気づきを促すシリーズです。今回のタイトルにある「三角測量」は、複数の異なる地点から対象を観測し、それらの関係から対象の位置をより正確に捉える考え方を指します。本企画では、日本・フランス・ベナンという三つの視点を照らし合わせ、土そのものから引き出される風合い「土味(つちあじ)」について多角的に見つめ直します(文化人類学者・川田順造の「文化の三角測量」を応用)。

席主を務める「薪窯の会」は、やきものを通じて世界と繋がり直すためのアーティスト、陶芸家、研究者による集団です。文化を通じてどのように固定観念を超え、世界を知ることができるのかを探ります。

京都芸術センターの和室で開催されるお茶会では、日本・フランス・ベナンの多様な器でお茶とお菓子を味わいます。参加者は、器の産地を明かされない状態で、手触りや口当たりを糸口にそれぞれの文化に向き合います。会期中は関連資料の展示も行い、各地域における制作背景や素材観を紹介します。

触れ、味わい、知るというプロセスを往復しながら、文化の差異や共通点を参加者自身が発見していく場です。

『明倫茶会』とは

明倫茶会は、茶の湯という文化の豊かな歴史とその広がりを現代において捉え直すことを目的に、2000年の京都芸術センター開設とともに始まりました。16世紀に千利休によって大成された茶の湯は、礼儀作法にとどまらず、書画や工芸、建築、詩歌、生花、能や狂言、料理といった多様な文化や芸能を取り込み、総合的な〈芸術〉として育まれてきました。

本茶会では、市民と各分野の担い手が一つの場に集い、茶を介して時間と空間を共有します。生活と芸術、異なる背景や価値観が交差するなかで、語らいや発見が自然に生まれ、あらかじめ定められた答えではない「何か」が立ち上がる-そのような経験を通して、茶の文化が持つ意義を現代にひらいていく試みです。

概要

■ 茶会 ※ 要事前申し込み

日 時:2026年5月23日(土)

1席目:11時〜 / 2席目:12時半〜 / 3席目:14時〜/ 4席目:15時半〜 / 5席目:17時〜

※30分前受付開始、10分前開場

定 員:各席8名

料 金:一般 2,000円、U30:1,000円

席 主:薪窯の会

お 茶:一保堂茶舗

菓 子:溝口郁子

■ 資料展示 ※ 会期中どなたでもご覧いただけます

日  時:5月23日(土)〜30日(土) ※5月26日(火)・27日(水)は臨時休館日

開場時間:10:00〜18:00 

■ クレジット

広報物デザイン:遠藤リョウノスケ

やきもの協力(器や映像など):

フランス:Jeanne Mercier-Da Costa, Louise Pillet, Marie David Géhin, Mathilde Délas, Robin Appel 

ベナン:FRANQUIN TUNDÉ DEDJI, Houéfa Déogratias AKPATA, LOKOSSOU Eric, TOHON Marcelle

茶会参加メンバー:浅井慶一郎 多賀楓夏 土岐杏奈 中村融子 山田真也 吉田瑞希

その他「薪窯の会」所属メンバー:宇野湧 小出ナオキ 永光未来 橋本きおな 柳生梨音 やまわきてるり リュ・ジェユン 宮地晋吾

主催:京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)

■ WEBページ: https://www.kac.or.jp/events/20260310/

京都芸術センター

京都芸術センターは、芸術文化の振興を目的に2000年4月に開設されました。若い世代を含む多様な芸術家の制作支援を軸に、芸術文化に関する情報発信や、芸術家と市民の交流促進に取り組んでいます。芸術家が創作活動を行い、その成果を発表するための制作室の提供をはじめ、展覧会、演劇、ダンス、音楽、伝統芸能などの公演やワークショップを実施。芸術家の発掘・育成や伝統芸能の継承、国内外の芸術家を受け入れるアーティスト・イン・レジデンス事業にも力を注いでいます。これらの活動を通じ、京都における都市文化創造の拠点として、芸術の新たな価値を社会に開く場づくりを進めています。





京都芸術センター外観 ©高野友実




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京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会) TEL:075-213-1000、E-mail:pr@kac.or.jp

関連リンク

第162回明倫茶会『土味の三角測量:序章、1−1』

https://www.kac.or.jp/events/20260310/