荷物を積むよりも走りを選んだホンダS660のこだわりとは?
軽自動車でスポーツカーを作ると排気量や最高出力の壁にぶち当たりますが、車名のとおり660cc(658cc)という排気量で、最高出力64ps/6000rpm、最大トルク104Nm/2600rpmというスペックで登場したホンダS600。
リヤ・ミッドシップにマウントされたS07A直列3気筒横置きDOHCエンジンは、ホンダ社内基準ギリギリまで低い位置決めされ(段差などで腹下を打たないように)ています。
そのエンジン後方には空間が残っていますが、ここを小さな荷室にすると熱対策が必要になるため、重量がかさんで軽量化を阻害し、前後重量配分にも悪影響するという判断から、ビートのように荷物を積載することはできません。
さらに、エンジンフードが後ヒンジ式になったことで、積載スペースが配置できなかったこともあります。
また、助手席後方側、キャビンの隔壁とエンジンに挟まれた狭い空間に配置される燃料タンクは25Lという容量で、N-BOXの35Lなどと比べると小さめですが、ボディ床下からエンジンルームに導入される冷却風を妨げない形状(特許出願中)とされるなど工夫が凝らされています。
燃料タンクは満タンだと重いだけでなく場所も取りますが、重さでいえばバッテリーも各メーカーが搭載位置を工夫しているように、S660ではダッシュボードロア、カウルトップ直前の中央に配置。
荷室はボンネット下にあるミニマムなスペースのみで、こちらもソフトトップを格納すると埋まってしまうため、オープン時にはさらに荷物は積めないという徹底ぶり。


サイドシルをまたいで潜り込むような低い位置にあるシートは、「スポーツカーとしての儀式」という意味もあるそうで、とにかくスポーツカーとしてのこだわりが凝縮されています。
(塚田勝弘)
荷物を積むよりも走りを選んだホンダS660のこだわりとは?(http://clicccar.com/2015/03/31/300912/)





