世界中の空港の位置を「ボロノイ図」で表現した「World Airports Voronoi」

普段見慣れた世界地図でも、いつもより見る視点や区切り方を変えてみると全く違った形が見えてくることもあります。世界中の空港を他のどの空港に近いかによってエリア分割し、通常の地図に重ねて示したみたのが「World Airports Voronoi」です。
World Airports Voronoi
https://www.jasondavies.com/maps/voronoi/airports/
(*リンク先のページは描画に時間がかかる場合があります。PC環境推奨)
「ボロノイ図」というのは「ランダムに並んだ複数の点が存在している時、それぞれの点から距離の等しい位置を通る線(垂直二等分線)を引き、点ごとの領域を示した図」です。文字で書くとわかりづらいですが、小学校の学区割りで、近隣の学校との距離を計算して極端に通学距離が長くならないようにエリア分けしたりするときに使われます。

世界中の空港の位置を示し、ボロノイ図で表現したマップがこちら。円で描かれた地球の中に、うっすらと灰色で描かれた南北アメリカ大陸の姿を確認することができます。

さらに北米大陸を拡大してみた図がこちら。図中に表示されている小さな点のひとつひとつが中規模から大規模の空港を示しています。図の左側には太平洋、右側には大西洋が描かれる位置関係となっており、北米大陸の中部から東部にかけて、そしてカリブ海に浮かぶ西インド諸島に沿って多くの空港が集中している様子を確認することができます。

それぞれ区切られているブロックにマウスカーソルを合わせると、そのブロックの空港名が表示されました。

なお、このボロノイ図はGoogle Earthのようにマウスでドラッグして回転させることも可能。日本を中心に東アジア地域を表示させてみました。中心には日本列島、右側には大きく太平洋が広がり、左側には東南アジアやアジア大陸、インドや中東地域までのエリアが示されています。

今度はマウスのホイールを使ってズームアップしてみます。日本列島を北から南までいっぱいに表示させるとこんな感じ。朝鮮半島や中国の一部が地図の左上に表示されています。

日本最東端の空港、中標津空港から……

その反対側、日本最西端に位置する空港である与那国空港までが表示されています。

ヨーロッパ地域を中心にするとこんな感じ。非常に多くの空港が存在していることがわかります。

この図からはじき出された「地球上で最も空港までの距離が遠い地点」は、南極大陸上に位置する南緯76度・東経68度の地点で、最も近い空港までの距離は5147kmとなっていました。(小規模空港は除く)

また、「最も近郊の空港から距離が離れている空港」は南緯27度・西経109度、南米チリの沖合いに位置するマタベリ国際空港でした。この空港は、モアイ像でも有名な「絶海の孤島」イースター島に造られた国際空港です。

こちらのページでは、ボロノイ図をインタラクティブに動かしてみることも可能。よりボロノイ図の概念を理解しやすくなっています。

このマップを作成したのは、フリープログラマーのジェイソン・デイビスさん。JavaScriptなどの手法を用いて数字のデータを「見える化(可視化)」させるデータ・ビジュアライゼーションのコンサルティングを行っており、デイビスさんのページ内では他にも多くのインタラクティブな作品の数々に触れることができるようになっています。
Jason Davies - Freelance Programmer
http://www.jasondavies.com/
