土壇場でのオファーは、マンチェスターから届いた。昨年はシティだったが、今度はユナイテッドだ。ターゲットは常に変わらず、ローマMFダニエレ・デ・ロッシだ。

マンUは30日、1200万ユーロ(約)の獲得オファーをローマに出した。1000万ユーロ(約13億円)という声もあるが、いずれにしても、30歳という年齢や650万ユーロ(約)という年俸を考えれば、悪くない数字だ。

ローマは放出の用意を示した。だが、デ・ロッシ本人が移籍に反対したのである。マンUからのオファーを受け、ワルテル・サバティーニSD(スポーツディレクター)は考えた上で、放出用意があると返答した。ただし、選手の了承が条件だ。

ローマはデ・ロッシに移籍を受け入れるように強いることはしなかった。マルキーニョス、パブロ・オスバルド、エリック・ラメラ、マールテン・ステケレンブルフと売却し、クラブの金庫はかなり潤っている。もっと早くにオファーが届いていれば、デ・ロッシに移籍を考慮するようにうながし、ラメラを犠牲にすることを避けたかもしれない。

いずれにしても、マンUのオファーが騒がれてから、ローマはカリアリMFラジャ・ナインゴランの獲得に向けてカリアリとコンタクトを取ったという噂が浮上した。デ・ロッシ移籍が実現した場合の代役を確保するためだ。

だが、デ・ロッシに疑いはなかった。彼はすぐにマンUにノーと答えたのである。マンUは現在の年俸の維持、あるいはそれ以上の金額を提示し、さらにイングランドと欧州の舞台で勝利を手にするチャンスも与えてくれる。だが、ハートが、ローマでの生活の快適さが、新たなプロジェクトが上回ったのだ。

こうして、デ・ロッシは移籍にストップをかけた。彼はローマでやり直したいと、何よりも再び主役になりたいと思っている。彼が好きな、魅力を感じているルディ・ガルシア監督による新たなプロジェクトにおいて。