ロンドンオリンピックまで、あと約100日。日本選手は、はたして、いくつメダルを手にできるだろうか。

 オリンピックの国別メダル獲得争いをより楽しむために、まずは基本データをインプットしておこう。

 過去5回の夏季オリンピックにおける日本の金メダル獲得数と、国別金メダルランキング、そしてメダル獲得総数を大会順に並べてみる。

2008年 北京      9個/8位/25個
2004年 アテネ     16個/5位/37個
2000年 シドニー    5個/15位/18個
1996年 アトランタ   3個/23位/14個
1992年 バルセロナ  3個/17位/22個

 長かった低迷期を抜け、アテネ、北京と順位をひとケタに上げた日本。当然、ロンドンでもよりよい成果が狙える……のだろうか。目標とされる金メダル15個、国別ランキング5位を獲得するにはなにが必要なのだろう。

 スポルティーバ編集部は、JOC(公益法人日本オリンピック委員会)と味の素(株)に、ロンドンオリンピック日本代表選手団がパフォーマンスをアップするための秘訣を聞いた。食と栄養管理で、いかにアスリートたちのパフォーマンスは上がるのか。

 味の素(株)といえば、2003年からJOC(公益財団法人日本オリンピック委員会)と共同で、オリンピック日本代表選手団の強化支援活動に力を入れている企業。食と栄養面から包括的にサポートする「ビクトリープロジェクト」を立ち上げている。

 トップアスリートのコンディショニングサポートに関する第一人者である、JOC 情報・医・科学専門部会の科学サポート部門長、杉田正明氏(三重大学 教育学部 保健体育科教授)によれば、世界のアスリートの運動能力は、ますます「高速度化×高度化」しているという。

 陸上短距離のウサイン・ボルトしかり、競泳のマイケル・フェルプスもしかり。

 10年前だったらありえなかったような世界記録が次々に生まれるのは、なぜだろう。

 その理由のひとつは、トレーニングが「高強度化×高ボリューム化」していること。

 日本の長距離ランナーたちが低酸素の環境で高地トレーニングに行くことで有名なアメリカのコロラド州ボルダーは高度1650mにあるのだが、世界において、この標高はかなり低い。今や、標高2500mを超える場所でトレーニングするのも当たり前になっているのだという。

 ところが、トレーニングが「高強度化×高ボリューム化」すると、トレーニング後のクイックリカバリーの重要性が高まってくる。