英紙の「最も野蛮な空港名」で福井空港が1位に、福岡空港はランクインせず。

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オランダの「スケベニンゲン(Scheveningen)」やオーストラリアの「エロマンガ(Eromanga)」、アルゼンチンの「マルデアホ(Mar de Ajo)」など、世界には日本人にとって珍妙に聞こえる地名が少なからず存在する。こうした例は日本に限らないようで、英紙インディペンデントでは「世界のおかしな空港名(World's funniest airport names)」を集めた記事を掲載。その中で、不幸にも日本の福井空港が「最も野蛮な空港」部門で1位に選ばれてしまった。

インディペンデント紙は、世界に1万あるとされる空港名を検索し、「最も奇妙な空港(the weirdest)」「最も野蛮な空港(the rudest)」「最も恐ろしい空港(the plain scariest)」「IATAコードがちょっと面白い空港(a little fun with IATA Airport Codes)」の4部門に分け、それぞれのベスト10を紹介した。

福井空港が1位に選ばれた「最も野蛮な空港」部門は、「警告−言葉が不快感を与えるかもしれません」との注意書きが添えられている。福留孝介外野手が米大リーグのシカゴ・カブスに移籍した際、名前の発音を巡って論議が起きた(「FUCK YOU DO ME」に聞こえる)が、「福井」も英語圏の人々にとってかなり際どい発音の模様。ちなみに、フランス語で大学を表す「FAC(faculteの略)」にも英国人はかなり驚くそうだ。同部門のベスト10には、「Pratt(尻・間抜け)空港」(米国)や「Gaylord(ゲイロード)空港」(同)、「Fak Fak空港」(インドネシア)などが選ばれている。

「最も奇妙な空港」部門で1位になったのは「Batman(バットマン)空港」(トルコ)で、「Useless Loop(役立たずの輪)空港」(オーストラリア)や「Moron(間抜け)空港」(スペイン)、「Deadhorse(死んだ馬)空港」(米国)などがベスト10入り。「最も恐ろしい空港」部門では、「Mafia(マフィア)空港」(タンザニア)や「Deception(詐欺)空港」(カナダ)、「Rifle(ライフル)空港」(米国)などが選ばれた。

最後の「IATAコードがちょっと面白い空港」部門は、IATA(国際航空運送協会)によって割り当てられた3文字の空港コードを取り上げたもの。1位には「ディッキンソン空港」(米国)の「DIK」が選ばれた。つづりは違うものの、男性器を想像させるようだ。このほかベスト10に選ばれたものを見てみると、「ベルミ空港」(ロシア)は英語でおしっこを表す「PEE」、「ボソ・デ・カルダス空港」(ブラジル)の「POO」は英語で大便、「ゼンバッハ空港」(ドイツ)は「SEX」と、記者の趣味が最も現れている部門なのかもしれない。

ちなみに、IATAコードが「FUK」である福岡空港が「IATAコードがちょっと面白い空港」部門にランクインしてもおかしくないが、幸か不幸か注目されなかったようだ。