スタンド前のインタビューに笑顔で応じる武豊

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◆第67回宝塚記念・G1(6月14日、阪神競馬場・芝2200メートル、重)

 第67回宝塚記念・G1は14日、阪神競馬場の芝2200メートルで行われ、ファン投票2位で2番人気のメイショウタバルが2番手抜け出しから首差で史上3頭目の連覇、父ゴールドシップとの史上初の父子連覇を飾った。武豊騎手=栗東・フリー=は安田記念(シックスペンス)に続く2週連続G1制覇で最年長勝利記録を57歳3か月に更新した。日本競馬悲願の凱旋門賞・G1(10月4日、仏・パリロンシャン競馬場)へ、レジェンドが最高の結果を出した。

 武豊に、眠れない夜があった。昨年、メイショウタバルで宝塚記念を勝った日。先代の松本好雄オーナーの地元・兵庫県明石市で祝勝会が開かれたが、武豊は翌朝に函館に移動する予定があり、自宅に帰っていた。「寝られなかった。何やろうね…。うれしいのもだし、思うことがいっぱいあった」

 メイショウタバルを管理する石橋調教師は幼なじみ。開業時から、酒を飲みながら「いつか一緒にG1勝ちたいなあ!」と夢を語っていた。松本オーナーや生産者の三嶋牧場、担当の上籠助手とも数十年来の仲。「俺もいっぱいG1勝ったけど、ちょっと特別。そういう(眠れない)自分に『やっぱ特別なんやな』と思った」。夢物語が現実になった―。その喜びをかみしめながら、静かに夜を明かした。

 先代は去年の8月に逝去。天にささげる連覇にもなっただろう。今秋は凱旋門賞に登録している。タバルを巡る人々の夢には、まだ続きがある。(水納 愛美)