「第三舞台2026」『パレイドリア』キャスト陣

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 劇団・第三舞台が解散から15年を経て「第三舞台2026」として再結集し、鴻上尚史の新作書き下ろし作『パレイドリア』を東京・紀伊國屋ホールにて8月9〜30日、大阪・サンケイホールブリーゼにて9月4〜6日上演することが決まった。

【写真】舞台『パレイドリア』キャスト陣

 第三舞台は、1981年に早稲田大学演劇研究会を母体として、作家・演出家の鴻上尚史を中心に旗揚げ。結成4年で紀伊國屋ホールに進出すると、『朝日のような夕日をつれて ‘85』で紀伊國屋演劇賞団体賞を受賞。5年目には観客動員2万人(東京・大阪)を突破した。2001年『ファントム・ペイン』の公演を最後に“10年間の封印期間”に入り、2011年封印解除&解散公演『深呼吸する惑星』にて解散となった。

 「第三舞台2026」には、2011年の解散後それぞれに舞台、テレビ、映画と活躍の場を広げてきた第三舞台のメンバー、大高洋夫、小須田康人、長野里美、山下裕子、筒井真理子(映像出演)が再結集。さらに、中山優馬、飯窪春菜、小松準弥、安西慎太郎と、鴻上が信頼を寄せる若手俳優を招集した。また鴻上が主宰する劇団「虚構の劇団」(2007〜22年)の旗揚げメンバーで、鴻上の演出スタイルや劇団のカラーを体現する渡辺芳博がユニットに加わる。

 作品名「パレイドリア」とは、雲が顔に見えたり、壁のシミが動物に見えたりするような、無意味な形状やパターンに知っている形を当てはめてしまう心理現象・錯覚のこと。

 大学時代、児童ボランティアサークルで子ども向けの芝居を準備していた仲間たちは、ある出来事をきっかけに、突然バラバラになった。四十二年後、認知症と診断された乾が現れ、「もう一度あの芝居をやろう」と言い出す。選挙に再挑戦する香川、人と距離を置いて生きる広渡、亡き夫の記憶に寄り添う芝山ー止まっていた心が揺れ始める。乾の息子・輝一郎は戸惑いながら父を支え、香川の娘・美咲は選挙の現実と母の過去の間で揺れる。児童館職員の江口とSEの萩原も巻き込まれ、止まっていた時間が奇妙な再始動を始める。戸惑いと混乱のなか、彼らは再び集まる意味を探し、忘れたはずの自分自身と向き合うことになる。

 鴻上は「復活公演ではありません。『第三舞台』のうち、2026年に集まれるメンバーで上演するので、『第三舞台』ではなく『第三舞台2026』というユニット名にしました」と説明。作品については「 僕自身、22歳で『第三舞台』を旗揚げして、その時その時にぶつかり、抱え込み、取っ組み合った人生の課題をテーマに芝居にしてきました。お客さんも共に年月を経てきたという実感があります。20代の課題を芝居にしてきたのだから、60代の課題もまた、芝居にしたいと思いました。あの当時の世界と向き合ってきたように、今の世界と向き合い、作品にしたいと思いました」としている。

 「第三舞台2026」『パレイドリア』は、東京・紀伊國屋ホールにて8月9〜30日、大阪・サンケイホールブリーゼにて9月4〜6日上演。

※キャストコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

・作・演出 鴻上尚史
「第三舞台」を旗揚げして45年、解散を決めて15年がたちました。みんな、どうしているかなあと思いました。若手の俳優だけで上演した『朝日のような夕日をつれて2024』を、大高も小須田も見に来てくれました。「面白かった」と笑顔で語る表情を見ながら、「また、『第三舞台』のメンバーとやりたいなあ」という思いが沸き上がってきました。
復活公演ではありません。『第三舞台』のうち、2026年に集まれるメンバーで上演するので、『第三舞台』ではなく『第三舞台2026』というユニット名にしました。2026年版の『第三舞台』ということです。
僕自身、22歳で『第三舞台』を旗揚げして、その時その時にぶつかり、抱え込み、取っ組み合った人生の課題をテーマに芝居にしてきました。お客さんも共に年月を経てきたという実感があります。20代の課題を芝居にしてきたのだから、60代の課題もまた、芝居にしたいと思いました。あの当時の世界と向き合ってきたように、今の世界と向き合い、作品にしたいと思いました。共に時間を過ごしたメンバー達と。
同窓会にするつもりはまったくありません。今を描く作品のために、信頼できる若手の俳優にも何人か出演をお願いしました。このメンバーで、『第三舞台2026』を上演します。よろしければ、劇場でお会いしましょう。

・大高洋夫
齢66にもなれば、髪の毛から始まった白髪も、髭、眉毛、鼻毛、脇毛、耳毛、臍毛、乳毛、VIOゾーン(男の場合 V.I.Oゾーンと表記すべきか、鏡で確かめたわけでもないのでOは推測)にまで達したが、何故か脛毛だけは黒々としている。解散公演から15年。81年の旗揚げからは45年、いろんなことがあったあり過ぎた。修復可能不可能問わず傷だらけの脛ではあるが、この最後の砦の毛が白くなるまでは頑張ろうと思う。

・小須田康人
東京で追加公演やって、福岡での最終公演では全国でクローズドサーキット上映もしてホントたくさんの方々に観ていただいて、それで「解散します」って言ったのにやっぱりまたやりますって、怒られたりしません? そういうのわりと気になるタチなんで(笑)。それだけでもうドキドキですわ。どうすりゃいいんですか。って、どうすりゃいいかあらかじめ分かってる仕事なんてないですな、うん。じゃいつもと一緒か。いつもがどうだったかなんて15年も前のことちっとも覚えてないけど。ああ、やっぱりドキドキ止まらない。

・長野里美
数年前に「鴻上さん、第三舞台またやろうよ!」と持ちかけたのは、何を隠そう私です。その後それは「やらなきゃダメ」に変わりました。紀伊國屋ホールで若いメンバーの「朝日」を観たからです。第三舞台をというよりは、数十年も大高ウラ・小須田エスで続けてきた「朝日」を、少々体が動かなくなろうが、機関銃のように喋れなくなろうが、ヨボヨボになってもやらなきゃダメだと強く思ったのです。それが22歳の頃、テントの下の地面に寝転んで、ラストシーンの床を持ち上げていた私や他のメンバーたちへの「示し」であり、若くして亡くなった永遠のホープ、岩谷さんへのプレゼントになるんじゃないでしょうか。今回、こんな形で叶いました。「朝日」じゃないから私も出られます。嬉しいです。がんばります。

・山下裕子
このお話をいただいた時、この前、解散公演をやったばかりじゃんと思いました(笑)
でも、あれからもう15年も経っていたのですね。「15年」という時間が、こんなにも早く感じられる年齢になったことに驚きます。
初めて舞台に立った時、この歳まで続けるなんて思ってもいませんでした。その時のメンバーと、また一緒に芝居ができることに幸せを感じます。
若さは若干(?)減りましたが、経験は増えているはず。どんな第三舞台になるのか楽しみです!

・筒井真理子
第三舞台にまた関われることが、とても嬉しいです。独特の熱量やスピード感、劇場に流れる空気は、時間が経った今でも感覚の奥に残っていると感じる時があります。今回私は映像での参加となりますが、またこの世界の一部になれることを幸せに思っています。
『パレイドリア』というタイトルも、とても第三舞台らしいなと思いました。人の想像力や思い込み、その曖昧さや愛おしさが、どんな作品になるのか。観る方それぞれの心に、違った何かが立ち上がる作品になるんだろうなと、今から楽しみにしています。

・中山優馬
2019年に地球防衛軍苦情処理係に出演させていただいてから7年経ちました。また鴻上さんの作り出す世界の中で生きてみたいと思ったあの日からようやく願いが叶いました。
そして今作のような記念すべき作品にお声がけいただいたこと大変嬉しく光栄に思います。
30代になった自分を鴻上さんはどう見てくれるのか。素敵なキャストの皆様とご一緒出来ることもとても楽しみにしています。
精一杯演じさせていただきます。宜しくお願い致します!

・飯窪春菜
素直に嬉しい!!です!
「ロミオとロザライン」でお世話になって以来五年ぶりに鴻上さんとご一緒できます。
あの当時、まだ舞台が二作目とかで右も左も分からない私に、鴻上さんはたくさんのことを考えさせながら教えてくださいました。鴻上さんに教えて頂いたことを大切にしながら、今日まで舞台に立ってきました。「おっ。はるな成長したな〜」と思って頂けるように頑張ります!
そして第三舞台の先輩方、同世代の先輩方、キャストの皆さんからたくさんのことを間近で吸収しながら、観てくださる皆様にしっかりお届けしたいと思います。よろしくお願い致します!

・小松準弥
この度、「第三舞台」 2026『パレイドリア』に出演させていただきます、小松準弥です。
1981年に旗揚げされた「第三舞台」の45年という節目に関わらせていただけることを、心から光栄に思うと同時に、身の引き締まる思いです。
鴻上尚史さん、そして「第三舞台」と共に歩まれてきたお客様の想いと歴史、その積み重ねの重みを強く感じています。
その想いを胸に、参加させていただく意味と真摯に向き合い、覚悟を持って舞台に立ちたいと思います。

・安西慎太郎
「第三舞台」2026『パレイドリア』に出演致します、安西慎太郎です。
あの第三舞台が帰ってくると言うことで俳優としてとても嬉しく思いますし その作品に出演できる事を光栄に思います。
お客様にとって幸福な時間となりますよう、そしてそれが我々にとってもかけがえのない時間になりますように誠心誠意努めて参ります。
どうぞよろしくお願いします。

・渡辺芳博
第三舞台は、虚構の劇団にいた私にとってまさに先輩劇団。第三舞台の作品は、映像で、先輩たちの表情に仕草、台詞回し、アップから全身まで食い入るように観てきました。まさか一緒の舞台に立つ日が来るとは…感無量です。そして今回集まった他のキャストの皆さんも、KOKAMI@networkなどで鴻上さんの作品にご出演されていたかたばかり。なんだか新しいスタイルの劇団?ゆるやかな劇団?そんな始まりを密かに感じています。
「解散」の対義語を調べたら「集合」が出てきました。集合公演ですね。
「第三舞台」2026年だヨ!全員集合〜。楽しい夏になりそうです。