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陸上自衛隊の第1師団第1普通科連隊がX(旧Twitter)で公開したロゴに批判が相次いでいた問題で、今月2日までに使用を中止したことが明らかになった。公開されたばかりだったが、国民の批判を受け止め、早急に対応した形だ。

問題となったロゴが公開されたのは、4月29日のこと。同連隊が「新しくなりました!」とXを更新し、画像を投稿。公開したロゴには、迷彩服を着用し、銃を持つゾウの姿が描かれていた。また、ゾウの左胸にはドクロがデザインされていた。このロゴに対して「好戦的だ」などと批判が殺到していた。

さらに、タイの国境警備警察のロゴに酷似しているとの指摘も寄せられた。同連隊は今月2日にXを更新し、「国民の皆様に、より適切に部隊を御理解いただき、親しみをもっていただくといった観点も重視すべきであり、こうした点を総合的に考慮した結果、当該ロゴの使用を中止することとしました」と、ロゴの使用中止を発表した。

デザインが問題となった事例は、過去に何度もあった。近年で最も大きな話題となったのは、2020年東京五輪の公式エンブレム問題だ。2015年、アートディレクターの佐野研二郎氏デザインのエンブレムが、ベルギーのリエージュ劇場のロゴと酷似していると指摘され、話題となった。東京五輪・パラリンピック組織委員会は、2015年9月、佐野氏がデザインしたエンブレムの使用中止を決定した。

佐野氏については2015年8月にほかの盗用疑惑が持ち上がっており、サントリー商品のトートバッグをプレゼントする企画において、ネット画像の無断使用が指摘されていた。佐野氏はコメントを発表し、第三者のデザインをトレースしていたことを認めた。

一方、2019年には、献血を呼びかけるポスターのデザインが問題になった。日本赤十字社が漫画「宇崎ちゃんは遊びたい!」(KADOKAWA)とコラボしたもので、キャラクターが胸を強調したイラストが描かれていた。このデザインが「セクハラだ」などと指摘され、炎上する事態となった。

今回のデザインについては、人間ではなくAIが作成したものであると発表されている。ロゴマークについては中隊長が了承しており、Xでの発信は第1普通科連隊長が認めていたという。しかし、AIによるデザインには著作権侵害などのリスクも指摘されており、使用には十分な注意が必要だ。