接着剤や養生テープが品切れ…建築資材は入手困難に 原油由来「ナフサ」供給不足で影響広がる
中東情勢の混乱により、建築資材が品薄状態となっています。
安定供給のめどが立たず、業者には不安が広がっています。
住宅の壁を丁寧に塗り、むらなく仕上げていきます。
塗装業を営む細川健一さんです。
この日は外壁の塗り替えの作業に追われていました。
(細川健一さん)「壁の仕上げの色、最後の仕上げの工程となります。この色を付けるための樹脂があり、石油を使っている」
仕事に欠かせないシンナーなどが3月中旬ごろから入手が困難になっているといいます。
20年以上の経験の中で、シンナーや塗料が手に入らない事態は初めてだといいます。
(細川健一さん)「このほかにも使えなくなるものが増えると仕事ができなくなっちゃうのかなと思います」
理由は、原油由来の「ナフサ」の供給不足です。
ホルムズ海峡の事実上の封鎖を受け「ナフサ」の調達環境が悪化し、シンナーなどが手に入りづらくなっています。
特に、住宅をつくるときに必要な断熱材や屋根の防水シートなどが品薄になっている現状があるといいます。
影響はこちらにもー
(林記者)「札幌市内のホームセンターです。中東情勢の影響はこのお店にも出ていました」
(ジョイフルエーケー屯田店 國粼光久さん)「こちらの建物に使う石油を使った接着剤が品薄となっています」
接着剤のほか、塗料を薄めるシンナーや養生テープなどが品切れとなり、購入制限がかけられていました。
さらには入荷のめどが立たないものもー
(ジョイフルエーケー屯田店 國粼光久さん)「こちらのカネライトやスタイロフォームと呼ばれる家の中に使う断熱材が、今のところ入荷が完全に未定となっています」
仮にこうした資材が入荷できても、メーカーから値上げの要請なども考えられることから、今まで通りの値段では販売できないかもしれないといいます。
(ジョイフルエーケー屯田店 國粼光久さん)「物が入ってこないので、なかなか心苦しい。海峡が通常通り運航するようになって、石油製品が潤沢に入ってくるようになるのが一番のことだと思います」
自動車の修理にも影響を及ぼしています。
それが、車の塗装です。
ここでも、塗装に使用するシンナーの仕入れ価格が2割から5割程度上昇しているといいます。
(池内自動車札幌西野店 山本健一店長)「全国的に近隣の店舗からは塗料を分けて欲しいという切実な相談も受けていて、実質的な供給不足が起きていると認識している」
中東情勢の先行きが見通せない中、こうした状況はまだ続く可能性があります。
