生成AIの業務での活用状況

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使いこなし方で「社員間の能力・成果の差が拡大」18%

 読売新聞と帝国データバンクが国内企業を対象に行った共同調査で、生成AI(人工知能)を業務に活用していると回答した企業は全体の3割に上った。

 文章の作成や情報収集などでの利用が多かった。一方、AIの活用を巡る懸念や課題に関しては、「情報の正確性」や「専門人材・ノウハウの不足」などを挙げた企業が目立った。

 業務でAIを「活用している」と回答した企業の割合は、「非常に」「やや」を合わせて34・6%となった。「いまは活用していないが、今後の活用を検討している」との回答も14・2%あった。

 活用していると回答した企業に目的を聞いたところ、「文章の作成・要約・校正」が45・1%で最も多く、「情報収集」(21・8%)、「企画立案時のアイデア出し」(11・0%)と続いた。「経理・経費計算などの事務の代行」(1・3%)や「顧客対応の自動化」(0・5%)などの割合は低かった。

 同じく、活用していると回答した企業に対して行った、悪影響やトラブルの有無に関する質問(複数回答)では、「ない」との回答が67・7%で最多となった。「ある」との回答では、「AIを使いこなせる社員と使いこなせない社員の間で、能力や成果の格差が拡大した」が18・8%で最多だった。「社員から類似した意見や報告が出るようになり多様性が低下した」(4・5%)、「社員が業務をAI任せにして、意欲やスキル(能力)が低下した」(4・0%)との回答もあった。

 全ての企業に、AIの活用に関する懸念や課題を三つまで聞いたところ、「情報の正確性」(50・4%)、「専門人材・ノウハウ不足」(41・3%)、「活用すべき業務の範囲」(40・0%)などの回答が多かった。

 調査は3月17〜31日、インターネットを通じて全国の大企業や中小企業2万3349社を対象に実施し、1万312社から回答を得た。回答率は44・2%だった。