■SOX指数と連動するアドバンテスト

 4月に入り18営業日で株価を1万円以上も上昇させたアドバンテストだが、4月27日の決算発表当日に32,400円の史上最高値を更新し、その後4,000円以上下落した。GW前ということもあり、利確売りが出たものと思われるが、それにしてもまるでジェットコースター相場のようだ。

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 決算発表では3期連続最高益を達成したものの、翌日から株価は61.8%付近まで下落(上昇幅の約38.2%下落)している。まさに噂で買って事実で売られるパターンだが、短期間での急騰相場だったということもあり連休明けも予断を許さない状況と思われる。

 そもそもアドバンテストの4月の急騰相場は、決算発表に対する期待というよりも、SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)の影響が大きかったと言えるだろう。4月に入り世界的なAI情報関連株の急騰相場が始まり、同社もその大きな相場の波に乗っかっての上昇トレンドであった。

 特に4月に関しては、SOX指数にほぼ連動して動いており、5月以降もSOX指数に連動して株価が動くことは容易に想像できそうだ。

■4月に入り30%超の上昇を見せたSOX指数

 そのSOX指数だが、チャートを見ると大変なことになっている。月足チャートで見ると、大きく急騰しており「長大陽線」が出現した。

 30%も上昇するような長大陽線はそうそうお目にかかれるものではないが、通常は超強気相場の象徴となる。しかしこの長大陽線は、相場の終わりを知らせるサインとして出現することもある。そのパターンとは、高値付近で出現した場合だ。

 SOX指数は、昨年4月に3,388ポイントの安値を付けてからの上昇相場となり、1年後の今年の4月に10,564ポイントの高値を付けている。1年間で3倍の上昇率だが、その半分近くの3,000ポイント以上を4月の1カ月で上昇させているのだ。

 相場のことは相場に聞くしかないのだが、SOX指数においては通常あり得ない動きが4月に実現したことは間違いないだろう。

■日経平均の動きはアドバンテスト次第?

 アドバンテストはSOX指数に連動しているが、もう一つ連動している指数がある。言うまでもなく日経平均株価だ。日経平均も4月に入り1万円以上(約20%の上昇率)の上昇相場を展開したが、その原動力とも言えるのがAI関連銘柄であり、その代表格はアドバンテストだろう。

 4月27日の日経平均821円高のうちの497円がアドバンテストの上昇によるものだ。さらに、4月30日の日経平均632円安のうち359円がアドバンテストの下落分となる。もはやアドバンテストが日経平均を動かしているとも言えそうだが、そのアドバンテストはSOX指数次第となっている。

 SOX指数の動きがアドバンテストを動かし、アドバンテストの株価が日経平均を動かすというシステムが完全に成立していると言えそうだ。