横須賀死亡事故、米兵に執行猶予判決 地裁支部「被害者の恐怖多大」

2025年4月に横須賀市内の交差点で乗用車を運転してオートバイと衝突し、同市在住の会社員男性=当時(47)=を死亡させたとして、自動車運転処罰法違反(過失致死)の罪に問われた米海軍横須賀基地所属の米軍人の男性の被告(33)の判決公判で、横浜地裁横須賀支部(片多康裁判官)は27日、禁錮1年6月、執行猶予3年(求刑禁錮2年)を言い渡した。
片多裁判官は、判決理由で、被告が信号機で交通整理の行われている交差点を右折する際に、前方左右を注視し、安全を確認しながら右折進行すべき注意義務を怠ったと認定し、「被害者を死亡させた結果は重大。被害者の驚愕(きょうがく)、恐怖、無念が多大だったことはいうまでもない」と指摘した。
前回の公判には男性の長弟(46)が被害者参加制度で出廷し、陳述した。そのことを踏まえ、裁判官は「遺族が厳しい処罰を求める心情を示すのは当然である」とも強調した。
判決によると、被告は25年4月27日午後6時50分ごろ、同市平成町2丁目の市道交差点で右折した際、対向車線を直進してきた男性のバイクと衝突し、死亡させた。
男性の母親や弟、子ども、交際相手の女性ら計7人は、被告に慰謝料などとして計1億2千万円の損害賠償を求める訴訟を同支部に起こしている。
