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大阪地検トップの検事正だった北川健太郎氏から性被害を受けたと訴えている現職の女性検事が、4月末で辞職する意向を周囲に伝えていることがわかった。

女性検事は「大切な仕事を奪われ、悔しく無念です」と語っているという。(弁護士ドットコムニュース・一宮俊介)

●虚偽のうわさ広まるも…検察は十分な対応取らず

北川氏は大阪地検の検事正だった2018年9月、当時居住していた大阪市内の官舎で、部下の女性検事Aさんに性的暴行を加えたとされる。2024年6月、準強制性交の疑いで逮捕され、その後起訴された。

Aさんが事件から約5年半経って性被害を申告した後、庁内では女性に関する事実無根のうわさが広まったが、検察庁は十分な対応を取らなかったという。

このためAさんは、これまで複数回にわたり記者会見を開き、第三者委員会による検証などを求めてきた。

●再三の要望も…「命を守るために辞職」

Aさんは今年3月2日、第三者委員会による調査の実施などを求める要望書を法務大臣と検事総長に提出し、要望が受け入れられなければ辞職する意向を示していた。

3月31日の記者会見では、大阪地検から要望について「回答を差し控える」と伝えられたことを明らかにした。一方で、人事院や国会議員の対応を見極めるため、いったん辞職を思いとどまっていた。

しかし、関係者によると、その後も検察庁から誠実な対応は得られず、Aさんは支援者らに「命を守るため、4月30日に辞表を提出します」「大切な仕事を奪われ、悔しく無念です」と伝えたという。

●副検事の不起訴、不服として検察審査会へ

Aさんは2024年10月、自身に関する情報や捜査情報を北川氏側や第三者に漏らしたとして、副検事の女性を国家公務員法違反や名誉毀損の疑いで刑事告訴している。

大阪高検は2025年3月、この副検事を不起訴とし、最も軽い「戒告」の懲戒処分にしたと発表した。Aさんは近く、この処分を不服として、検察審査会に審査を申し立てる予定だという。