スマート支援システムのアプリ画面。(上海=新華社配信)

 【新華社上海4月27日】中国の上海海事大学の研究チームがこのほど、クルーズ船向けスマート支援システムを発表した。乗客が船内で迷子になりやすい、緊急時の対応が遅れがちであるといった課題に対応する。

 システムはリストバンド型のスマート端末、乗客専用アプリ、乗務員用の管理用大型ディスプレーで構成され、位置情報把握やワンタッチ救助要請、入退室管理、決済などの機能を一体化している。クルーズ船運航における乗客の利便性と安全性の課題を包括的に解決することを目指す。すでに研究室での機能試験と同大学の実習船「呉淞」でのテストに合格しており、緊急時の対応時間は1分以内に短縮された。

 研究チームは七つの専攻の学部生8人から成り、同大学商船学院の謝啓苗(しゃ・けいびょう)副教授と教師の陳禎如(ちん・ていじょ)氏による指導の下、研究開発を行った。

実習船「呉淞」でテストを行う上海海事大学の学生研究チーム。(上海=新華社配信)

 乗客は複数の機能が統合されたリストバンドで直接ドアの開閉や買い物ができるほか、システムが位置情報や好みに基づき、レストランやショー、ショッピング、エンターテインメントなどのカスタマイズされた提案をスマートフォン上の専用アプリに配信する。緊急の際は、乗客がリストバンドの「ワンタッチ救助要請」を押すと、管理用大型ディスプレーディスプレーに乗客の正確な位置が反映されるため、乗務員の対応効率が大幅に向上する。(記者/陳瀟雨)