排水口受けは手洗いしない、裏返った服はそのまま干す。10年かけて「やめてよかった」家事4選
家事は、手をかけるほど「正解」に近づくように見えますが、「ちゃんとやらなきゃ」が暮らしを重くすることも。整理収納アドバイザーで2児の母であるおまいさんは、完璧より続けられる形にすることが暮らしのラクさにつながると実感。今回はこの10年で「やめてよかった」家事を4つ紹介します。

1:洗濯物を畳むのをやめた

片づけのご相談でよく聞くのが、「これくらい、大したことないので」という言葉です。私も昔は、「タオルくらい畳むわ」と思っていました。実際、家事1つ1つはそこまで大変ではないことも多いんです。
でも負担は、そうした小さなことの積み重ねで大きくなっていきます。だからこそ、「これくらい」と思っていることのなかから、やらなくても困らないことを手放していく。それが、毎日の家事をラクにするコツだと気づきました。
今は、タオルは畳まずバーにかけるだけ。インナー類は引き出しにざっくり入れるだけ。トップスもボトムスも、できるだけハンガーにかけて収納しています。
「畳む」という工程をなくしたことで、洗濯にかかる時間はかなり短くなりました。家事は、1つの作業時間よりも、「このあとまだ畳まなきゃ」と思うことの積み重ねのほうがしんどいもの。戻しやすい形に変えるだけで、家事はぐっと続けやすくなります。
2:子どもの服を表に返して干すのをやめた

子どもの服って、脱いだときに裏返しになっていることが多くありませんか? 以前は、それを毎回ちゃんと表に返してから干していました。
でも、これも毎日のことになると地味に負担です。袖を直して、ズボンを返して、また次の服も直して…。小さな手間でも、積み重なるとしんどくなります。
そこでやめたのが、「親が全部直してあげること」です。今は、ひっくり返ったまま干しています。翌朝、本人が着るときに直せばいいし、そのまま着ていたとしても、本人が気にしていないのであれば、だれかに迷惑をかけるわけでもありません。
親はつい、家事をきれいに終わらせようとしがちです。でも、子ども自身が不便さを感じないままだと、「次はちゃんと脱ごう」とはなかなか思えません。ひっくり返したまま脱いでも、洗濯されたらきれいな状態で戻ってくるなら、子どもにとっては困ることがないからです。
だからこそ、そこは本人に任せればいいと思うようになりました。着るときにひっくり返すのが面倒だと感じたら、「次は脱ぐときに直しておこう」と思うかもしれません。子どもが自分でできることまで親が抱え込まないようにするだけでも、毎日の負担はかなり減ります。
3:食洗機があるのに朝だけ手洗いするのをやめた

食洗機があるのに、朝食の食器だけは手洗いしている。そんなご家庭は意外と多いと思います。私も以前はそうでした。「朝から回すのはもったいない気がする」「庫内がパンパンじゃないと損した気がする」と思って、朝は手洗い、夜だけ食洗機という使い方をしていたんです。
でも、忙しい朝に食器洗いが入ると、それだけで家事が1つ増えます。朝食後はただでさえバタバタする時間帯。シンクに立つ時間があるだけで、気持ちの余裕がなくなっていました。
今は、朝も食洗機を回しています。夜に入りきらなかった食器も無理に手で洗わず、シンクにまとめておいて、翌朝まとめて食洗機で回すようにしました。
水道代や電気代が気になる方もいるかと思いますが、自分の時間や労力も大事なコストです。少しのもったいなさを気にするより、毎日気持ちよく回る仕組みを優先した方が、私は結果的に暮らしは整いやすいと感じています。
4:排水口の受け皿を手洗いするのをやめた

キッチンの排水口にセットしている受け皿は、気づくとヌメリや汚れがつきやすい場所です。以前は、ここも定期的に手でこすって洗っていました。
でも、排水口周りのお手入れって、やろうと思うだけで少し気が重い家事の1つなんですよね。そこでやめたのが、手洗いです。
今は、1日の終わりにその受け皿を食洗機に入れるだけ。ほかの食器と一緒に回してしまえば、特別にお手入れの時間を取らなくてもすみます。
がんばらないと続かない方法ではなく、流れのなかで終わる方法に変えておくことが大事だと感じています。家事をやめるというと、手抜きのように聞こえるかもしれません。でも私にとっては、「やらなくていいことを見つける」ことも、暮らしを整える大切な方法でした。
手間をかけることよりも、続けやすい仕組みをつくることのほうが、家事はほどよく回ります。そのほうが、自分自身もご機嫌でいられると思います。
家事がしんどいときは、もっとがんばる方法を探す前に、「これは本当にしないとダメ?」と見直してみるのもひとつです。やめることは、ラクをするためだけではなく、これからの暮らしを続けやすくするための工夫でもあるのだと思います。
