龍神や蛇神を祀る意味が日本各地の神社によって違う理由とは?【神社の話】

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龍神や蛇神を祀る意味が日本各地の神社によって違う理由

龍や蛇も神様なの?

龍神や蛇へび神がみを祀まつったという神社が日本の各地にあります。しかし、その意味は神社によって異なるので注意がいります。神奈川県の江の島に鎮座する江ノ島神社に伝わる『江島縁起』によると、昔、この地には頭が5つある龍がいて、猛威をふるっていたそうです。そこに美しい天女が現れ五頭龍を諭したところ、天女に恋した五頭龍は行為を改め、山に姿を変えたそうです。この五頭龍を祀っているのが鎌倉市の龍口明神社です。

この場合は、龍そのものを神社で祀っているわけですが、大神神社で祀られるオオモノヌシは少々様子が違うようです。『日本書紀』によると、オオモノヌシは孝霊天皇の皇女ヤマトトトビモモソヒメのもとに通っていましたが、それがいつも夜のことでしたので姫は明るいところで姿を見たいと申しました。ところが、神が見せた姿は小さな美しい蛇でした。『日本書紀』は雄略天皇が三輪山の神(先述のようにオオモノヌシは三輪山に鎮座していました)を捕まえさせた話も載せています。それによると、捕まった神は雷鳴のような声を出し目を輝かせる大蛇だったそうです*。

ところが、国づくりの神であるオオクニヌシの前には、海を照らす神々しい姿で現れています。どちらが本当の姿でしょうか。蛇の姿は人間に見せるための仮の姿なのかもしれません。なお、神様によっては蛇やキツネ、シカなどをお使い(神しん使し )としていることもあります(第12項参照)。神社によっては、この神使も信仰の対象となっていることがありますが、神使はあくまでもお使いで神様ではありません。

出典:『図解 眠れなくなるほど面白い 神社の話』