棚橋弘至、プロレスラー引退後に髪を切った理由。写真をSNSに投稿したら…日本と海外で大違い
新日本プロレスの人気プロレスラーにして「100年に一人の逸材」と言わしめ、プロレスラーを引退したばかりの第11代社長(’23年12月就任)棚橋弘至が、日々の激務のなかでひらめいたビジネス哲学を綴っていく。今回は「ロングヘア」について。棚橋社長はいったいどんな結論に至ったのか。(以下、棚橋弘至氏の寄稿)
◆vol.61 過去を断ち切り、新たなステージに進む決意表明の「断髪」
現役生活26年間は、食事自体がトレーニングみたいなもので、何を何グラム食べたら、カロリーはこれくらい、タンパク質は何グラム、と瞬時に計算してしまう煩わしい機能が備わってしまっていて……。一回、棚橋を再起動、もしくはアップデートしようと考えました。そこでまず思いついたのは「髪を切ること」。
昔、ファンの頃に見ていたプロレスラーは、不思議と後ろ髪だけが長くて。僕もプロレスラーになったら「後ろ髪を伸ばそう」といつしか思うように(間違った解釈)。20年くらいマイナーチェンジしながらロングヘアを維持していたのですが、引退で後ろ髪が必要なくなったんですね。これはもう切るしかないと。
いつの間にかロングヘア自体が好きになっていたので、未練はありませんでしたが、ちょっとだけ寂しさはありました。行動に何かしら意味を見いだしたい癖がある僕は、「髪を切る意味」を調べました。「心のリフレッシュ」「気分転換」「厄払い」「新たな決意表明」などなど。それと、古くから「髪には邪気が宿る」とされていて、傷んだ髪を切ることで、悪い気を払い、運気を上げるとも考えられているそう。昔、失恋したら髪を切るみたいな風習がありましたが、「悪い縁を断ち切る」象徴的な行為だったんですね。今回、僕の断髪は「過去を断ち切り、新たなステージに進む決意表明」であったわけです。
そして髪の毛を切った日、写真をSNSに投稿してみました。「さみしい」などの声も見られましたが、好意的に捉えてくれているようで、ホッとしました。ただ、海外の反応は180度違って、「Noooooooo!!!」みたいな感じで悲しみの声で溢れていました。ごめんね。僕自身はというと、もう見慣れました。あと、手入れが楽ですね。
さぁこれで、準備完了! 覚悟も決まりました。しかも、邪気も払えて、運気も上がっています。社長の運気が上がっている=新日本プロレスの運気も、もちろん上がっているということ(強引)。
「立つ逸材跡を濁さず」とはよく言ったもので、’26年、プロレス界からエースはいなくなりましたが、運気を残しました。さぁ、これから、どの選手が時代を掴み、つくっていくのか、社長としてとても楽しみです。でも、定期的に美容室行かないとね。後ろ髪がまた伸びてきたら、謎のマスクマン「ザ・エース」が、新日本プロレスに突然現れるかもしれないから(笑)。
◆今週のオレ社訓 〜This Week’s LESSON〜
「立つ逸材跡を濁さず」社長の運気が上がり、’26年新日本の運気も上がる!
<文/棚橋弘至 写真/©新日本プロレス>
―[新日本プロレス社長・棚橋弘至のビジネス奮闘記〜トップロープより愛をこめて]―
【棚橋弘至】
1976年生まれ。新日本プロレスの第11代社長(’23年12月就任)。’26年1月4日を以て現役を引退。キャッチコピーは「100年に一人の逸材」
