女子アジア杯の成功の裏で“賞金格差”も…なでしこJ&豪州女子代表が異例の共同声明。選手たちが平等を訴える「これからも闘い続けていきます」
今回の声明は、今年3月にオーストラリアで開催された女子アジアカップの終了を受けて出されたもの。決勝では、日本女子代表が開催国のオーストラリア女子代表と対戦し、浜野まいかのゴールで1−0の勝利。日本が2大会ぶり3度目のアジア制覇を果たした。
声明ではまず、「この記録的な大会となった女子アジアカップに出場できたことを、大変光栄に思います」とし、成功を収めた大会への感謝を表明。「世界最高水準の素晴らしい大会を開催してくださったオーストラリアに、心より感謝申し上げます」とした。
ただ、「その一方で、女子サッカーにはまだ大きな可能性が残されています」と課題にも言及。「本大会の成功にもかかわらず、賞金規模は世界の中で最も低く、男子と女子の間には依然として差が存在しています」と現状を指摘し、こう続けた。
「大会前に私たちはAFC(アジアサッカー連盟)に対し、賞金の平等化、すべての選手への賞金の公平な分配、そして持続的なレガシーの協創に向けて協力することを呼びかけましたが、現時点でその提案は受け入れられていません」
そのうえで、「賞金の平等化は、アジア全体の選手やサッカーコミュニティにとって大きな変革をもたらすものです」と強調した。
「賞金の平等化は、この地域のあらゆるレベルにおける競技水準の向上にもつながります。平等は短期的には選手に恩恵をもたらし、長期的にはサッカー全体に利益をもたらします。さらに本大会は、AFCと選手がともに向き合い、協力して取り組んでいくべき課題があることも示しました。
インド代表選手のユニフォームの問題や、韓国代表選手が協会との継続的な問題に直面している状況、そしてイラン代表選手の皆さんが示した勇気ある姿は、私たちに多くのことを考えさせました。これらの課題は、パートナーシップのもとでこそ解決できるものです」
最後には、「私たちはこれからも前を向き、FIFAが2027年女子ワールドカップにおける賞金平等の公約を果たすことを期待しています」とし、「そして、この地域における女子サッカー選手の平等と尊重の実現に向けて、これからも闘い続けていきます」と締めくくった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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