NvidiaのCEO「次のChatGPTは間違いなくOpenClawだ!」
AIチップ界の帝王が、自信満々に「次の時代のChatGPT」にご指名です。
Nvidia(エヌビディア)のCEOであるジェンスン・フアン氏がインタビューで「毎朝使っているよ」と語ったのが「OpenClaw(オープンクロー)」。聞いたことがない人もいるかもしれませんが、それも仕方ない。だって、世に出たのはほんの数カ月前の話なんです。
「これは人類史上、最大規模でもっとも人気があり、もっとも成功したオープンソースプロジェクトです。間違いなく次のChatGPTです」
アメリカの経済ニュース専門チャンネル「CNBC」の人気投資番組『マッド・マネー』で、ウォール街でも知られる辛口コメンテーターのジム・クレイマー氏からの問いかけに、フアン氏はこう応えました。
彼が愛用しているのは「Nemo Claw」というOpenClawのNvidiaバージョンなのですが、CEO自身が日常的に使い込んでいることもアピールしました。
そもそもOpenClawって何?
OpenClawは「AIエージェント」というツール。ChatGPTのような「質問に答えてくれるチャット型AI」と違い、AIエージェントはざっくり言うと「自分で考えて行動するAI」のことです。
たとえば、「届いたメールを全部チェックして、重要なものだけ教えて」「eBayで希望の商品を探して、いい値段のものに自動で入札して」みたいに複数ステップをまたぐ複雑なタスクであっても、目標を与えれば指示せずとも自律的にこなしてくれます。
中には、PCのローカル環境にあるファイルを自ら読み込んで整理する、といったように仕事を助けてくれます。まるで、自分専用のデジタル秘書がパソコンの中に住んでいるようなイメージですね。
OpenClawは2025年11月にオーストリア人開発者のピーター・シュタインベルガー氏によって開発された、オープンソースの自律型AIエージェントプラットフォームです。
「オープンソース」というのは、誰でも無料で使えてプログラムの中身も公開されている、ということ。かつての「Linux(リナックス)」のように、世界中の開発者が自由に改良できる仕組みになっています。
OpenClawは公開からわずか数週間のうちにコンピューティング史上最速で成長したオープンソースプロジェクトになりました。その後、開発者のシュタインベルガー氏はOpenAIに参加、OpenClawもOpenAIの支援のもと運営されています。
ちなみにOpenClawのマスコットは赤いロブスター。「脱皮して成長する」というロブスターの習性が、オープンソースとして進化し続けるプロジェクトの姿勢を表しているのだとか。
「パーソナルAIのOS」という野心的な比較
Nvidiaは3月16日〜19日、カリフォルニア州サンノゼで年次開発者カンファレンス「GTC」を開催しました。そのGTCの基調講演でフアン氏はOpenClawをこう表現しました。
「MacとWindowsがパソコンのオペレーティングシステムなら、OpenClawはパーソナルAIのオペレーティングシステム。これは業界が待ち望んでいた瞬間であり、ソフトウェアにおける新たなルネサンスの始まりです」
iPhoneで言えばiOS、AndroidスマホにはAndroidが入っていますよね。フアン氏はOpenClawを「AIエージェントを動かすための新しい土台(=OS)」と位置付けています。
Nvidiaはこれを受けて、OpenClawを企業向けに拡張したプラットフォーム「NemoClaw」を発表。OpenClawに強固なセキュリティとプライバシー機能を追加したもので、コマンド1行でインストールできます。
Nvidia「1兆ドルの受注」という見通し
インタビューの中でフアン氏が語ったのはOpenClawだけではありません。
Nvidiaの主力GPU「Blackwell」と次世代GPU「Vera Rubin」に関する受注見通しについても触れ、2027年末までにすでに1兆ドル(約150兆円)を超える受注が相当の確度で見えていることを伝えました。
その桁違いな規模に驚きつつ、NvidiaにとってはOpenClawも、きっと未来に必要なピースだと思っているのでしょう。OpenClawは単なる話題の技術ではなく、AIエージェント時代を席巻するための「次の必需品」として映っているようです。
フアン氏が毎朝の習慣に組み込むほど入れ込んでいるのも、そんな確信の表れかもしれません。
Source: CNBC, NVIDIA Newsroom, TechCrunch, CNBC (OpenClaw commoditization), Fierce Network

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